犬が『震え続けている』ときに考えられる原因3つ 状況別の対処法や見逃してはいけないサインを解説

犬が『震え続けている』ときに考えられる原因3つ 状況別の対処法や見逃してはいけないサインを解説

愛犬が震えている様子を見たことがある飼い主さんは多いと思います。この記事では、犬が震える原因や震えているときに注意すべきことを解説しているので、ぜひ知っておいてください。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が『震え続けている』ときに考えられる原因3つ

布団をかぶっている柴犬

1.寒さや痛み

犬が震える原因として、まず考えられるのが「寒さ」です。

動物は寒さを感じたときに、体を小刻みに震わせることで体温を上昇させます。そのため、犬が寒いときに震えるのはごく自然なことです。

また、寒さだけでなく痛みを感じているときにも、体が震えることがあります。特に強い痛みに耐えているときに震えることが多いため、体を丸めてじっとしているときなどは痛みによる震えを疑ってみてください。

2.不安や恐怖

身体的な問題だけでなく、精神的な問題が起きたことで体が震えることもあります。

強い不安や恐怖にさらされると、交感神経が活発になり体が緊張状態になります。それによってぶるぶると体が震えてしまうことがあるのです。

雷や花火など大きな音を怖がる犬や初めての場所に緊張しやすい犬などは、体が硬直したり小刻みに震えていたりすることがあるので、しっかりと観察してケアしてあげましょう。

3.けいれんなど神経系トラブル

犬が震え続けているときに最も心配なのが、けいれん発作などによるものではないかということです。

てんかんのような脳神経系疾患や中毒によってけいれんを起こすことがあり、その場合はできるだけ早く獣医師の指示を仰ぐ必要があります。

意識がない状態での急激なけいれん発作だけでなく、1日中小刻みに震えてぼんやりとしている発作などもあるので、少しでもおかしいと感じたら必ず動物病院に相談してください。

状況別の対処法や注意すべきこと

横になっている白い犬

犬が震えているときにまず大切なのは、その原因を探るために犬の様子をしっかりと観察することです。

寒さや痛みにはすぐ対応する

寒さによる震えであることが考えられる場合は、室温を調整したり洋服を着せたりして適温を保てるようにしましょう。

「ただ寒いだけでしょ」と放っておいてしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、寒さにさらされ続けると免疫力が低下してしまうため、感染症を引き起こしたり持病を悪化させたりする可能性があります。

また、寒さではなく痛みが疑われる場合、内臓疾患や関節の痛みなど見た目にはわからない痛みを抱えている可能性を考えましょう。食欲や排泄の状態にも気を配って、気になる様子があれば獣医師に相談するようにしましょう。

けいれん発作の間は体に触れない

震えているときに音に反応しないなど意識がない場合や、体の自由が完全に効かない場合は、神経系トラブルによるけいれん発作が疑われます。

その場合は無理に震えを止めようとしたり、体を揺り動かして起こそうとしたりしないでください。

そのような対応をすると、無意識の状態で犬が噛みついてきたり嘔吐して誤嚥したりといったトラブルを引き起こすことがあります。

けいれん発作中は、犬のまわりのものを片付けて安全を確保し、収まるまで見守ってあげてください。

可能であれば犬の状態を動画で撮影しておくと、動物病院での検査や診断してもらうときに役立つでしょう。

まとめ

座っているトイプードル

犬にとって震えは、寒さや恐怖などで比較的起こることの多いトラブルです。

すぐに対応すれば大きな問題にならないこともあると思いますが、なかには大きな病気が原因になっていることもあることを覚えておきましょう。

震えているときや直後の様子をしっかりと観察し、異変がないか十分に確認してください。少しでも心配な点があれば、動物病院で相談するようにしてください。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。