犬の『呼吸が苦しそう』考えられる原因7選
犬の呼吸が苦しそうな時は、さまざまな原因が考えられます。状態によっては、病院へ連れていくべき症状もあるので見逃さないようにしましょう。
ここでは、犬の呼吸が苦しそうな時に考えられる原因を紹介します。
1.激しい運動で呼吸が乱れている
激しい運動をした後は、心拍数が上がるので呼吸が乱れやすくなります。酸素が不足して体温が上昇している状態なので、呼吸して酸素を取り込もうと荒くなりがちです。しばらく安静にすれば呼吸は落ち着くでしょう。
2.熱中症
夏場は熱中症の可能性も疑われます。屋外では特に注意が必要ですが、部屋の中にいても室温が高いと暑さを感じ、体温上昇によって苦しそうな呼吸を繰り返す様子がみられます。
まずはエアコンの設定温度を下げるなど室温を下げ、クールマットや氷嚢などで体を冷やしてあげましょう。
3.異物を喉に詰まらせている
「ぐえっ」と異音を出しながら苦しそうにしている場合は、異物を誤飲して喉に詰まらせている可能性があります。
無理に吐き出させようとすると、喉の奥へと異物が押し込まれる恐れがあるので、頭を下げるように姿勢を変えてあげて、吐き出しやすいように促してあげましょう。
その間、家族は動物病院へ連れていく支度を整え、準備が出来次第、動物病院へ連れて行き、適切に処置してもらいます。
4.痛みを感じている
痛みを感じているときもストレスから呼吸が浅く乱れがちになります。怪我や腹痛など、何らかの異常を体に感じているので、見た目で異常がないか確認した後、スキンシップを取りながら異常が生じている箇所を探しましょう。
5.ストレスによる緊張状態
ストレスが強くかかっているときは、緊張状態から気持ちを落ち着かせようと呼吸が乱れることがあります。不安や恐怖などのストレスは、犬に強い負担がかかるので、ストレス要因を愛犬の様子や生活環境から探りあてましょう。
6.アレルギー症状
アレルギー体質の犬の場合、アレルギー症状で呼吸が苦しくなることもあるので気をつけましょう。アレルギー症状は、主に痒みや赤みなどが多くみられますが、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。
7.呼吸器疾患や心疾患
そのほかに犬の呼吸が苦しそうな原因として考えられるのは、呼吸器疾患や心疾患が挙げられます。
気管虚脱、気管支炎、肺炎、心不全など、重症化すると命に関わる危険もある病気が隠れている可能性もあるので、早急に動物病院へ相談し、診察や検査を受けてください。
犬の呼吸が苦しそう…すぐに病院へ行くべきサイン
犬の呼吸が苦しそうな時は、基本的に激しい運動後でなければ、早めに動物病院へ連れて行ってください。
- 苦しそうな呼吸が数十分続いている
- 触れようとすると嫌がる素振りをみせる
- よだれを大量に分泌している
- ぐったりしている
- 舌や唇の色が青紫色に変色している
- 呼吸の合間に異音(ヒューヒュー、ガーガーなど)が聞こえる
以上のサインがみられたら、様子をみずにかかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。怪我や消化器疾患、心疾患、アレルギー症状など、病院で適切な処置が必要な状況かもしれません。
まとめ
犬の呼吸が苦しそうな時は、運動後でなければ何らかの適切な処置が必要な原因が考えられます。飼い主の独断で判断すると危険なので、早めに動物病院へ連れて行き、診察や検査、場合によっては適切な処置をしてもらいましょう。