病気の犬に絶対NGな『ごはん』5選 食べさせてはいけない理由や推奨される食べ物まで

病気の犬に絶対NGな『ごはん』5選 食べさせてはいけない理由や推奨される食べ物まで

病気の犬の飼い主さんは、食事管理に特に気をつけなければなりません。誤って食べさせてはいけない食べ物を与えてしまうと、病状が悪化し、最悪の場合、命を奪う結果になることも…。本記事では、病気の犬に絶対NGなごはんやその理由を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

病気の犬に絶対NGな『ごはん』5選

犬の問診票

健康的な犬ならば多少食べても問題のない食べ物でも、病気を患っている犬に食べさせてしまうと、病状を悪化させてしまう恐れがあります。ここでは、病気の犬に絶対食べさせてはいけないごはんを確認しましょう。

1.タンパク質が多い食べ物

タンパク質が多い食べ物は、健康的な犬であれば適量与えることで健康効果を得ることができます。しかし、病気を患っている犬、特に腎臓の持病を患っている犬は、腎臓機能を低下させてしまうため、与えてはいけません。

  • 鶏肉
  • チーズ
  • 茹で卵
  • 納豆
  • 大豆製品

上記の食べ物は、一般的にタンパク質が多く含まれていると言われている食べ物です。腎臓が悪い犬には与えないように気をつけてください。

2.塩分が多い食べ物

チーズを欲しがる犬

健康的な犬であっても塩分が多い食べ物はなるべく避けるべきと言われています。病気を患っている犬にとって、塩分が高い食べ物は体に負担がかかるため、病状が悪化するリスクが懸念されるのでやめましょう。

  • 加工肉
  • 乾燥させた小魚
  • 食パン
  • チーズ

以上の食べ物は、犬にとって塩分過多となる恐れがあります。特に持病のある犬がうっかり口にしてしまわないよう注意してください。

3.アレルギー反応を起こしやすい食べ物

人間にとって無害な食べ物でも、犬にとってはアレルギー反応を引き起こしやすい食べ物は数多く存在します。

  • 大豆
  • 乳製品
  • 小麦
  • 肉類

他にも穀物などはアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。病気の犬がアレルギー反応を起こしてしまうと、より体調を悪化させたり、別の症状を併発する危険もあるので与えないようにしてください。

特に皮膚病を患っている犬は、アレルギー反応を引き起こしてしまうと、余計に症状が悪化するので気をつけましょう。

4.ビタミンA・Dが含まれる食べ物

生レバー

犬にとってもビタミンは健康にとても良い食べ物です。しかし、肝臓病を患っている犬の場合、ビタミンAとDが豊富に含まれる食べ物は避けるべきでしょう。

  • レバー
  • しらす
  • 干ししいたけ

ビタミンA・Dは肝臓に蓄積する成分なので、肝臓病を患っている犬が摂取してしまうと、肝臓に負担をかけてしまい、症状がより悪化する原因になる恐れがあります。

5.シュウ酸が含まれる野菜

野菜の中にはシュウ酸と呼ばれる成分が含まれるものも多くあります。このシュウ酸は、体内に入るとシュウ酸カルシウムという成分に変化し、結石を生み出す原因になります。

  • ほうれん草
  • ごぼう
  • ブロッコリー
  • なす

特に、すでに泌尿器系の病気を患っている犬は、症状が悪化したり、新たな病気を併発させてしまうリスクが高まります。したがって、与える食べ物には十分注意してください。

病気の犬におすすめの食べ物とは

ドッグフードを取り出す

一般的に、病気の犬には消化の良いかぶ(蕪)やさつまいもなどの食べ物が良いとされていますが、患っている病気によって、体に合わない食べ物は異なります。

独断で食材を選び、手作り食を作ったりおやつとして与えたりするのではなく、かかりつけの動物病院でおすすめの食材を尋ねてみましょう。

また、動物病院では、それぞれの病気に適したドッグフードを処方してもらえるところも多いです。ドッグフードは総合栄養食なので、愛犬の健康を守るためにも、まずは適したドッグフードを処方してもらいましょう。

まとめ

病院を訪れる犬と女性

いかがでしたか。病気の犬には、与えてはいけない食べ物が数多くあります。知識なく好きな食べ物を与えてしまうと病状が悪化する危険もあるので、必ず主治医と相談の上、愛犬に合った食べ物を与えましょう。

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