愛犬を守るために知っておくべき「災害時の知識」3選
地震や火事、土砂災害といったニュースを見るたびに、「愛犬と一緒にどう行動すべきか」と不安に感じる飼い主さんは多いでしょう。しかし、実際に災害が発生したときに具体的にどう動けばいいのか、明確にイメージできていない方も少なくありません。
この機会に、いざという時に備えて知っておきたい3つの災害時の知識と、避難生活での心構えを確認してみましょう。
1.避難所のルールを確認しておく
まずは、自治体が定める避難所のルールを事前に確認しておきましょう。
- 同行避難…飼い主とペットが一緒に避難所まで避難すること
- 同伴避難…避難所の同じ空間でペットと過ごせること
多くの避難所では衛生面やアレルギーへの配慮から、同伴避難に対応していないのが現状です。仮に対応していても、大型犬や多頭飼育では制限を受ける可能性もあります。
環境省の「災害対策ガイドライン」や自治体のホームページを確認し、事前に方針を把握しておきましょう。
2.備蓄品と犬用持ち出しバッグを準備しておく
災害発生から救援物資が届くまでに備えて、最低3日分、できれば1週間分のフードや水を準備しておきましょう。このとき、人間用の防災リュックとは別に、愛犬専用の持ち出しバッグを用意しておくのがおすすめです。
- 犬のフード
- 水
- 食器
- 常備薬
- ドライシャンプー
- 歯磨き
- ウェットシート
- ペットシーツ
- マナーウェア
- マナー袋
- おもちゃ
- タオル
- 予備のリード
- 首輪
あらかじめリスト化しておくと忘れ物を防げます。持ち運びやすさを考え、できるだけ軽量・コンパクトにまとめることも大切です。
3.飼い主と愛犬の情報を明確にしておく
万が一はぐれてしまった場合に備えて、愛犬の身元を明確にしておきましょう。
- 首輪や迷子札に飼い主の連絡先を記載
- 携帯が使えない状況に備えて、愛犬の写真を数枚印刷
- 狂犬病予防接種証明書、混合ワクチン接種証明書、既往症、かかりつけ動物病院の連絡先をコピーして保管
- マイクロチップの番号を控えて最新情報に更新
こうした備えは、飼い主不在時に愛犬を守るためにも重要です。
災害時に慌てないための準備
災害はいつ起こるかわからないため、いざという時に慌てないために普段からできる準備を行っておきましょう。
愛犬と避難訓練を重ねておく
避難ルートを確認したら、実際に愛犬と一緒に歩いてみましょう。その際、危険な場所がないか、持ち出しバッグが重すぎないかを確認しておきます。
車で避難する場合は、通行止めになった際の代替ルートも事前に検討しておくと安心です。
避難時のためのしつけ
避難所では他の避難者とのトラブルを防ぐため、「待て」「お座り」といった基本のしつけが欠かせません。普段からキャリーバッグやケージに慣れておくと、災害時のストレスも軽減できます。
これらのトレーニングは、日常生活でも役立ちます。
災害発生時の情報入手先を知っておく
災害時の行動は、最新情報に大きく左右されます。ラジオや防災アプリを活用して正確な情報を得ましょう。
また、避難所を利用できない場合に備えて、親戚・知人宅やペットホテルなど複数の避難先を確保しておくことも重要です。
まとめ
過去の災害では、ペットに関する多くの課題が浮き彫りになりました。だからこそ、飼い主が日頃から備えておくことが愛犬の命を守るために欠かせません。
ぜひこの機会に、自宅の防災対策を見直し、いざという時に慌てず行動できるよう準備を整えておきましょう。