️要注意!飼うのが難しい犬種
柴犬
今や日本だけでなく世界中で大人気の日本犬・柴犬ですが、実は初心者向きではない犬種の代表格と言われています。
柴犬は飼い主に忠実で賢いというイメージがありますが、愛玩犬として改良を加えられてきた洋犬と比べて自立心が強く、野性味のある気質を色濃く残している犬種です。
俗に「柴犬気質」と言われるように頑固で気まぐれなところが強く、しつけに慣れていない人だと手を焼いてしまいます。
またダブルコートのため抜け毛の処理が大変で掃除の手間がかかったり、どんなに雨風が吹き荒れていても散歩に行かないと気が済まなかったりと、一緒に暮らすのは容易ではありません。
秋田犬
同じく日本犬の秋田犬も飼育が非常に難しい犬種です。忠犬ハチ公のイメージがあまりに強すぎるため「健気な良い子」と思われることが多いのですが、元は山中でクマと対峙していた狩猟犬です。
大型犬で力が強いため、自治体によっては「猛犬」として指定されており、許可なしではそもそも飼育することすらできません。
抜け毛などの問題も柴犬と同様ですが、秋田犬は大型犬のため運動量や飼育スペースの確保にも大きなハードルがあります。初心者が手を出そうと思う犬種ではないかもしれませんが、憧れだけでは一緒に暮らせないでしょう。
ボーダー・コリー
ボーダー・コリーといえば、牧羊犬として羊の群れを自由自在に操る姿が印象的です。また数ある犬種の中でも「最も賢い」と言われるほど訓練性能が高く、知能の高い犬種であることは間違いありません。そのため「しつけも簡単だろう」とたかを括っていると痛い目を見ることになります。
ボーダー・コリーに限らず知能の高い犬種というのは得てして、その知能の高さゆえに飼育が難しいと言われています。飼い主の矛盾や隙にすぐに気づくため、飼い主が頼りない姿を少しでも見せると「この人は従うに値しない」と判断されナメられてしまい、指示に従ってくれなくなるのです。
ジャックラッセル・テリア
運動量の確保が問題となるのはしばしば大型犬ですが、小型犬でも油断はできません。ジャックラッセル・テリアは体重5キロほどの小型犬ですが、その運動量は大型犬に勝るとも劣りません。
また多くのテリア種に共通した特徴として、好奇心旺盛でやんちゃなところがあります。そのため日々の散歩や遊びで運動量を満たすことができないと、そのストレスはすぐさま破壊行動や無駄吠えなどの問題行動に表れてしまいます。
️犬を家族に迎える前に知っておくべきこと
SNSは理想に過ぎない
SNSやテレビ番組を見て「この犬種と暮らしてみたい」と思うこと自体は自然な感情ですし、悪いことではありません。ですが知っておくべきなのは、SNSやテレビ映像は「虚像」と言っては言い過ぎかもしれませんが、それらの画像や映像はキレイなところを切り抜いたもので理想に過ぎないということです。その裏にはたくさんの努力や苦労、我慢が隠れているということを想像しなくてはいけません。
しつけは一朝一夕にはいかない
「犬は賢いからしつけは簡単」と思っている人もいるかもしれません。ですがしつけは決して簡単なものではありません。もちろんその犬の訓練性能や個性、あるいは飼い主の能力にもよりますが、試行錯誤を繰り返しながら成長していくものであり、決して一朝一夕にいくものではないのです。忍耐強く付き合える自信がなければ、取り組めるものではありません。
運動不足はストレスのもと
犬には散歩が欠かせないというのはもはや共通認識ですが、必要運動量を確保することの重要性はそこまで認識されていないように思います。犬にとって運動不足とは人間が思っている以上にストレスとなるものです。
ストレスが溜まると肥満や病気の元になるのはもちろんのこと、精神的にも悪影響があったり、暮らしの中でも問題行動が増えてきたりします。犬をきちんと運動させてあげられるか、というのはまず最初に自問すべきでしょう。
️まとめ
憧れだけで犬を飼い「イメージと違って大変だったから」という理由で飼育放棄するなんてことは絶対にあってはいけません。犬と暮らすことの楽しさだけでなく、大変さや苦労についてもしっかりとイメージしておく必要があります。