犬が『神経質な気持ち』のときにみせるサイン4つ
1.物音に敏感になる
犬が神経質になっているときは、まわりの状況に対してとても過敏になっています。
そのため、自分の周囲で起きていることにすぐに気が付くことができるように、視覚だけでなく聴覚や嗅覚も張り巡らせています。
人間にはわからないほどかすかな音も聞き分ける聴力を持っている犬にとって、音や気配は状況の把握をするためにとても大切な要素です。
犬が神経質になっているときは、体を休めていてもちょっとした物音に反応して飛び起きたり、外の音を聞いて窓から様子を見たりすることがあります。
普段は落ち着いてゆっくり休むことが多い犬が、いつまでも起きてウロウロ歩き回ったり、周囲を見回したりしているときは、不安から神経質になっているのかもしれません。
2.よく吠える
犬が神経質になって周囲に対して過敏になっていると、普段よりも吠えることが増える傾向があります。
犬が吠えるのは感情表現や意思表示の方法で、警戒している相手への威嚇のために吠えることもあります。また、不安やストレスを感じているときにも、よく吠えるようになります。
普段はあまり吠えない犬が、いつもより吠えると感じたときは、何か不安を抱えている可能性を考えてみてください。
3.攻撃的になる
犬が周囲への不安から神経質になっていると、警戒心が強くなります。そのため、吠えることが多いとしましたが、それ以上に攻撃的な行動を見せるようになることも少なくありません。
神経質になっている犬は、人が近づいてきたり触れられたりすることにも敏感になることがあり、ちょっとした行動に反応して攻撃性を見せることがあります。
いつもは気軽にスキンシップできる犬が、触ろうとすると避けたり噛んできたりするときは、少し時間を置いて様子を見ましょう。
特に、体を触られることに神経質になっているときは、怪我や病気などが隠れている場合もあるのでしっかりと観察しておくことが必要です。
4.ストレスサインを見せる
犬は長い時間神経質になっていると、疲労感やストレスを感じるようになります。
そして、ストレスが要因となる行動が見られるようにもなるため、気が付いたときはその原因を探してあげましょう。
精神的ストレスにさらされていると、犬は自分の足を舐めたり尻尾をかじったり、同じ場所をウロウロ歩き回ったりといった行動が見られるようになります。
これは「常同行動」と呼ばれる精神疾患の症状のひとつと考えられています。
この行動そのものを止めようとしてもむずかしく、原因を取り除くことで行動を止めさせることを目指す必要があります。
神経質になっている犬を安心させる方法
犬が神経質になっていることがわかったとき、まずはその気持ちを理解して、穏やかに接してあげることが大切です。
愛犬の普段とは違う様子や行動を見ると、飼い主さんも不安になったり怒ったりしてしまうこともあるかもしれませんが、そうした対応は犬を一層不安にさせます。
犬は人に対する共感性の高い動物で、対峙している相手の感情を読み取ったり強く影響されたりすることがあります。
そのため、犬を落ち着かせてあげたいときは、やや低めの穏やかなトーンで声をかけてあげてください。体に触れるときは、毛並みに沿ってゆっくりとなでてあげましょう。
まとめ
元々神経質な気質を持つ犬だけでなく、どんな犬でも状況によって神経質になってしまうことはあります。
そのようなとき、飼い主さんや周囲の人の対応によって、余計に不安をあおることもあれば安心させてあげることもできると思います。
犬が見せるサインをしっかりとキャッチして、気持ちに寄り添えるような対応を心がけましょう。