愛犬の高齢期に備えたい介護の心構え
高齢期を迎えた愛犬には、体調や行動に様々な変化が見られるようになります。それは自然なことであり、変化と共に過ごすことになります。
高齢になった愛犬の体調や行動の変化には、一喜一憂しつつ、不安で眠れない夜もありますし、心配で食事が喉を通らないこともあります。
愛犬の高齢期への備えは、若く元気である今だからこそ、考えておかなければならないと思います。
1.食欲にムラが出るようになるということ
愛犬の高齢期に備えたい介護の心構えは、食欲にムラが出るようになるということです。
急に食べなくなったり、急に食べるようになったりすることがあります。急に食べなくなってしまったとき、飼い主は不安と心配でたまらなくなるでしょう。
体調が悪いのではないか、病気になってしまったのではないかと、動物病院に駆け込むことがあるかもしれません。
食欲の低下と共に、嘔吐や下痢の症状があるときは、早急に動物病院へ行くべきです。
気になる症状がなく、元気に過ごしているようであれば、「前回、健康診断を受けた日」を確認してみましょう。
半年以上が経過しているのであれば、念のために健康診断を受けてみるきっかけにもなるのではないかと思います。
2.排泄の失敗が増えるということ
愛犬の高齢期に備えたい介護の心構えは、排泄の失敗が増えるということです。
膀胱の括約筋の筋力が低下するため、長時間、膀胱に尿を溜めておくことが難しくなることがあります。そのため、お漏らしをしてしまうことがあります。
認知機能の衰えによって、トイレの場所を間違えてしまったり、トイレを認識することができなくなったりし、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうことがあります。
愛犬の体が汚れてしまう原因にもなるため、マナーベルトやおむつを着用させてあげるとよいかと思います。
3.他人の意見に惑わされないということ
愛犬の高齢期に備えたい介護の心構えは、他人の意見に惑わされないということです。
“このように介護しなければならない”という決まりはありません。愛犬のことを最もよく理解しているのは飼い主です。
高齢になった愛犬の体の調子は日によって変化します。心の調子もコロコロと変化します。何かに従って介護をするのではなく、柔軟に対応することが大切です。
体調管理の仕方と生活環境の整え方
体調管理の仕方
- 高齢犬用の食事に切り替えること
- 持病に合わせて食事の管理をすること
- 消化しやすい食べ物を与えること
- 無理のないお散歩や運動を続けること
- 心のケアをすること
高齢になると、視力や聴力などの機能が低下し、犬が不安を感じやすくなります。スキンシップやコミュニケーションを欠かすことなく、規則正しい生活を送るようにしましょう。
生活環境の整え方
- 段差を無くすこと
- 滑り止めを活用すること
- 快適な寝床を用意すること
- 室内の温度と湿度を徹底して管理すること
高齢になり、介護が必要になること、1日のほとんどを寝て過ごすようになります。室内の温度と湿度を愛犬に合わせて管理し、体圧を分散しやすいベッドを用意してあげましょう。
まとめ
愛犬の高齢期に備えたい介護の心構えを3つ解説しました。
- 食欲にムラが出るようになるということ
- 排泄の失敗が増えるということ
- 他人の意見に惑わされないということ
私はこれまでに2匹の介護を終えました。今現在は2匹の犬が高齢期を迎え、そろそろ介護の心構えをしなければならないところです。
調子が悪くなってからでは本当に大変です。愛犬にも苦しく、辛い思いをさせます。持病があるのであれば数カ月に1回、健康であっても半年に1回の健康診断を受けてほしいです。
体調や行動の変化にほんの少しでも気になることがあれば、気軽に獣医師に相談しましょう。