犬と一緒に電車やタクシーに乗るときのNG行動4つ
1.犬をキャリーケースから出す
電車や多くのタクシーでは、犬を乗せる場合、クレートやキャリーバッグなどのケースに入れるように定められています。
一部のタクシーは「大型犬OK」として車内でシートベルトなどを利用する形で乗車できますが、基本的にクレートなどに入れることが定められている場合は、そこから出すことは禁止されています。
車内だけでなく、駅構内を歩かせたりひざの上で抱っこしたりすることもNGです。
犬を自由にさせることで、周囲の人に迷惑をかけるだけでなく、愛犬の身を危険にさらすような重大な事故が起こる可能性もあるので絶対にやめましょう。
2.ケースを座席上に置く
犬をクレートやキャリーバッグに入れた状態であっても、座席の上に置くのはNGです。
実際、電車やタクシー内でのケースの置き場所については、規約やルールとして明示されていないことが多いようです。
しかし、多くの鉄道会社などの規約には、「不快に思う人もいるため配慮が必要」といった文言が記載されています。そのため、犬が他の人と触れ合う機会がないように、ケースは飼い主さんの足元に置くようにしましょう。
また、電車内にある網棚にケースを置くことも絶対に避けてください。
抜け毛や汚れが座席に落ちることもありますし、電車が揺れたときなどに棚からケースが落下してしまう危険性もあります。
3.犬を他の乗客と触れ合わせる
犬と電車に乗るときは、他の乗客がそばにいることも十分考えられます。クレートやキャリーバッグに入れていても、犬を連れていることに気づかれることもあるでしょう。
犬好きな人の場合、話しかけてきたり犬を触ろうとしたりすることもあるかもしれません。
しかし、そのような場合でも、扉を開けて犬を触らせたり遊ばせたりするのはやめてください。
鉄道会社などの規約としても、犬をケースから出すことは禁止しているところがほとんどですし、周囲への迷惑になることもあります。
電車や駅構内でそばにいるのは、犬好きな人ばかりではありません。犬に対して強い恐怖心やアレルギーを持っている人もいるため、重大なトラブルを引き起こすことも考えられます。
4.犬におやつや水を与える
犬とお出かけをするとき、おやつや水を持って歩くことが多いと思いますが、電車やタクシーなど公共交通機関の中で与えるのはやめましょう。
クレートやキャリーバッグを開けること自体もNGですし、そこで食べ物や飲み物を与えると周囲を汚してしまう可能性もあります。
また、乗り物酔いしやすい犬の場合は、食べ物などを与えることで胃を刺激してしまうことも考えられます。
電車やタクシーに乗るときは、1~2時間前までには食事を終わらせておき、乗車直前や移動途中で水を与えるときはほんの少しだけにしておきましょう。
トラブルを避けるコツや守るべきマナー
犬と電車やタクシーに乗るときは、「周囲の人に迷惑をかけないこと」と「愛犬の安全を守ること」をしっかりと意識しておきましょう。
そのうえで何よりも大切なのは、鉄道会社やタクシーの運営会社が定めるルールや規約をきちんと確認しておくことです。
たとえばJR東日本では、ケースの三辺の合計が120cm以内、重さ10kg以内の犬を乗せられると定められています。
それぞれの会社で乗車させられる犬のサイズや乗せる方法、利用料金などが異なるので、それをきちんと守ってください。
また、犬が静かに乗車できるか心配な場合は、一度練習してみることをおすすめします。
実際に決まった場所まで移動しなければならないときではなく、時間に余裕があるときに1駅分程度から練習して、犬の様子を見てみましょう。
不安がってパニックになってしまったり吠えてしまったりする場合は、慣れさせるためのトレーニングが必要です。
さらに、犬の抜け毛やにおいを防ぐために、電車やタクシーを利用する前にはシャンプーをするなど体を清潔にしておきましょう。
まとめ
犬と一緒に出かけるときの手段として、電車やタクシーを利用する人もいると思います。
車を運転しない人にとっては便利に利用できるものだと思いますが、マイカー移動に比べて周囲の人への影響も大きいことをしっかりと認識しましょう。
愛犬の安全と周囲への配慮を忘れずに、マナーを守って楽しくお出かけしてくださいね。