犬が早朝に起こしてくる理由4選
愛犬が早朝に飼い主さんを起こすのには、いくつかの理由が考えられます。たとえば、トイレに行きたい、お腹が空いたなどです。なぜ、愛犬が起こすのかがわかれば、対策を講じることも可能です。ここでは、犬が早朝に飼い主さんを起こす主な理由を見ていきましょう。
1.トイレに行きたい
犬が早朝に飼い主さんを起こす理由のひとつが「おしっこをしたい」です。室内で排泄せずに、散歩中にする習慣のある犬は夜間の排泄を我慢します。そのため、限界がくると飼い主さんを起こしにくるのです。
とくに、子犬や高齢犬、または膀胱炎などの病気を抱えている犬は、我慢できる時間が短くなる傾向にあります。部屋をうろうろしたり、ドアの前でクンクン鳴いたりする行動が見られたら、トイレに行きたいというサインかもしれません。
愛犬が夜間にトイレを我慢しすぎないように、寝る前に排泄を済ませておくと良いでしょう。
2.お腹が空いた
犬は、食事の時間が近づくと、空腹を感じて飼い主さんを起こしに来ることがあります。犬の体内時計はかなり正確で、毎日のご飯の時間をよく覚えています。もし、朝食の時間が決まっているなら、その時間が近づくにつれて犬はソワソワしはじめ、早く食べたいという気持ちから飼い主さんを起こすようになるかもしれません。
とくに、夕食が早い時間だったり量が少なかったりすると、朝早くに空腹を感じやすくなります。犬によっては、お腹が空きすぎて吐いてしまうこともあります。
そのような場合は、夕食の時間を遅くしたり、夜寝る前に少量のご飯を与えたりするのがおすすめです。
3.散歩に行きたい・遊びたい
犬が早朝に鼻でツンツンしたり、おもちゃを持ってきたりするのなら「散歩に行こう!」「いっしょに遊ぼうよ」という誘いかもしれません。
犬はもともと活動的な動物です。とくに運動不足でエネルギーが有り余っている若い犬や活発な犬種は、朝の散歩や遊びの時間を心待ちにしています。そのため、散歩の時間が近づくと、待ち切れずに飼い主さんを起こしてしまうのです。
1回の散歩時間を見直し、室内での遊びも取り入れるなどして運動不足解消に努める必要があるでしょう。
4.睡眠サイクルの乱れ
犬の睡眠サイクルは、人間と同じように変動することがあります。日中に十分な運動や刺激がなく、退屈な時間を過ごしていると、夜間にぐっすり眠ることができず、結果として早朝に目覚めてしまうことがあります。
日中に十分な運動時間を確保したり、頭を使う知育おもちゃで遊ばせたりすることで犬を疲れさせ、夜にぐっすり眠れるように促しましょう。
また、犬は飼い主さんの行動に強く影響されるため、夜更かしが多い家庭では、犬の睡眠サイクルも乱れがちになります。この場合、犬の睡眠パターンを整えることが重要です。
そのほか、老犬は日中も寝ている時間が多くなり、睡眠サイクルが乱れて昼夜逆転してしまうこともあります。
犬の早起きをやめさせる対策
犬の早起きをやめさせるためには、それぞれの原因に応じた対策を講じることが重要ですが、共通していることもあります。それは「犬が起こしてきたときに、すぐに反応しない」ことです。
もし犬が吠えたり、鼻でツンツンしたりして起こしてきたときに、すぐに起きてしまうと、犬は「この行動をすれば飼い主さんが起きてくれる」と学習してしまいます。数分待ってから起きるなど、犬の行動に直接反応しないようにしましょう。犬は「起こしても意味がない」と学習し、早起きをやめてくれる可能性があります。
また、寝る前の環境を整えることも大切です。静かで暗い寝室で、犬が安心して眠れるような場所を提供しましょう。
まとめ
愛犬が早朝に起こしてくる行動は、飼い主さんにとって悩ましい問題ですが、その行動には必ず理由があります。トイレに行きたい、お腹が空いたなど、さまざまな原因が考えられます。
大切なのは、これらの原因を正しく理解し、犬の欲求を満たしつつ、飼い主さんの生活リズムも守れるような対策を講じることです。
すぐに反応しない、寝る前の準備を整える、日中の活動を増やすなど、できることから少しずつはじめましょう。