犬が『快適』に感じる気温はどのくらい?
犬と人では、温度の感じ方に違いがあると言われています。実際、犬が快適に感じる気温は20℃前後で、夏場は23〜25℃、冬場は20〜25℃を目安に室温を調節すると、快適に過ごせるでしょう。
しかし、犬種によっては、ダブルコート犬種とシングルコート犬種で暑さや寒さへの耐性に違いがあります。犬種によって、快適な気温や室温を把握し、愛犬に適した室温に調節したり、快適な気温の時間帯にお出かけしたりしましょう。
人との体感温度の違い
一般的に、犬は人よりも体温が高く、平熱は37.5℃〜39℃です。そのため、人よりも体感温度が高く、人が耐えられる暑さでも犬は耐え難い暑さを感じ、苦痛を覚えている可能性が非常に高いです。
したがって、人が感じる快適な室温・気温よりも、少し低めの室温・気温が犬たちにとって快適であることを理解しましょう。
犬が室温に不快感を抱いているときの行動4つ
犬が室温に不快感を抱いているとき、どのような行動をとるのでしょうか。ここで紹介する行動がみられる場合は、犬が暑さや寒さを感じている可能性が高いので、室温を調節してあげましょう。
1.呼吸が乱れて荒くなる
犬は暑さを感じているとき、呼吸が乱れて荒くなることがあります。「ハァ、ハァ」といつもより息遣いが荒くなり、苦しそうに呼吸する様子がみられたら注意してください。
また、同時によだれが大量に分泌されているときも暑さを感じているサインです。熱中症になる前に室温を調節し、水分補給させましょう。
2.ぐったりして同じ場所から動かない
犬は暑さや寒さを感じているとき、ぐったりして活動量が減りがちです。同じ場所から動こうとせず、元気なさそうに体の力を抜いて長時間寝そべり続けます。
また、暑さや寒さを感じているときは、食欲が減退する犬も多いです。室温に不快感を抱いているので食欲がわかず、目の前にドッグフードを差し出しても反応が薄くなります。
3.特定の場所を避けたり探したりする
暑さや寒さを感じているとき、犬は特定の場所を避けるような行動を取ったり、特定の場所を探し求めてソワソワと部屋の中を歩き回ったりします。
例えば、涼しさを求めてエアコンの風が当たる場所に行ったり、フローリングの上に寝そべったり、寒さを凌ぐためにブランケットに包まったりする様子がみられるでしょう。
4.体を丸めて小刻みに震える
寒さを感じているときは、体の熱を逃さないように体をぎゅっと丸める様子をみせる犬も多いです。なるべく冷たい空気に触れる体の面積を少なくして、熱を逃さず、冷気に当たらないように工夫しているのでしょう。
また、ブルブルと小刻みに震えているのは、寒さを凌ぐために筋肉を震わせて熱を発生させようとする働きです。寒さを感じているサインなので、この場合も暖房をつけて室温を調節してあげてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が快適に感じる気温は夏場は23〜25℃、冬場は20〜25℃です。あまりにも暑さや寒さを感じると、元気や食欲がなくなり、活動量も減ってしまいます。愛犬の様子をみて、必要に応じて室温を調節してあげましょう。