犬に絶対にしてはいけない強要
1.過度なスキンシップ
過度なスキンシップは、犬に絶対にしてはいけない強要です。
飼い主との触れ合いを喜ぶ犬もいれば、必要以上には触られたくない犬もいます。
「いくらでも撫でてほしい!」という犬もいれば、大好きな飼い主に対しても「ちょっとだけで十分」と感じる犬もいるのです。
2.無理やりの抱っこ
無理やり抱っこするのも、犬に絶対にしてはいけない強要です。
性格的に抱っこが苦手な犬もいます。可愛いからと無理に抱っこを続けてしまうと、抱っこそのものを嫌いになり、いざ病気やケガで介助が必要なときに対応できなくなる可能性があります。
3.苦手な場所に連れて行く
花火大会や夏祭り、繁華街や観光地などは、犬にとって強いストレスになることがあります。
荒いパンティング(口を大きく開けてハアハアする行動)は、一見楽しそうに見えても、実際には緊張や恐怖のサインである場合が多いです。無理に連れて行くと、パニックになり脱走や交通事故につながる危険もあります。
4.過度な運動やトレーニング
体力や年齢に合わない過度な運動やトレーニングも危険です。
たとえ運動能力に優れた犬種でも、すべての個体が同じように運動を得意とするわけではありません。特に老犬に無理をさせることは大きな負担になり、体調を崩す原因になります。
起こりうるトラブルと飼い主が心がけるべきこと
犬への強要は、心身の健康に大きな負担をかけます。信頼関係が崩れるだけでなく、問題行動や病気の原因になることもあります。
飼い主を避けるようになる
強要が続くと、犬は恐怖や不信感を抱き、飼い主を避けるようになります。食事やトイレを飼い主の前でしなくなったり、別の部屋に隠れて休むようになったりすることもあります。
攻撃性を高めることがある
恐怖やストレスが続くと、唸る・吠えるといった行動から、飛びかかりや咬みつきにまで発展することがあります。飼い主だけでなく他人に危害を加えるリスクもあります。
ストレスによる体調不良
元気消失、食欲不振、下痢、嘔吐、皮膚トラブルなど、強いストレスが体調不良につながることもあります。さらに、自分のしっぽを噛む、足を舐め続けるなどの自傷行為に発展する場合もあります。
学習意欲が低下する
しつけやトレーニングを強要され続けると、犬は「学ぶこと=嫌なこと」と感じてしまい、学習意欲が下がります。結果的に、指示に従わない犬になってしまう恐れもあります。
ポジティブな経験を積ませてあげること
飼い主が心がけるべきなのは、犬が「楽しい」「嬉しい」と感じる体験を積ませることです。ポジティブな経験を重ねることで、苦手なことや不得意なことにも少しずつ慣れていけます。
犬の個性を尊重し、その子の気持ちに寄り添った接し方を大切にしましょう。
まとめ
強要は犬の信頼を奪い、不安や恐怖の中で生きる生活を強いてしまいます。心身の健康を損ない、さまざまな病気を引き起こす可能性もあります。
犬が無理なく快適に暮らせるようにするためには、強要ではなく信頼と絆を深める行動が大切です。飼い主との関係を安心できるものにし、愛犬にとって幸せな毎日をつくっていきましょう。