飼い主が要因に?愛犬が臆病になり得る4つの原因
愛犬の行動から、「うちの犬は臆病かも」と思う瞬間がありますよね。ただ、犬が臆病になる要因は、もしかすると飼い主さん自身にあるかもしれません。
もし愛犬の性格に不安を感じる方は、以下にまとめた「愛犬が臆病になり得る4つの原因」を探ってみてください。
1.過保護に育てている
飼い主さんが愛犬を守ろうとする気持ちが強く、過剰に抱き上げたり心配しすぎたりすると、臆病な性格が強まる傾向があります。外でほかの犬に会うと怖がる前に抱き上げたり、雷や工事の音から先回りをして避けたりといった行動を取ってしまう方は注意が必要です。
過剰なスキンシップや声がけも、犬が自立する機会を失いかねません。また、飼い主さんが少しでも離れると不安になる、「分離不安症」になる可能性も出てきます。
2.社会との関わりが少ない
臆病になりやすい犬の特徴として、社会化の不足も挙げられます。生後3週間から4カ月頃までは「犬の社会化期」と呼ばれ、社会性を身につける大切な期間です。
この時期に、飼い主さん以外の人や犬に出会い、さまざまな環境での経験を積むと物怖じしない性格になる可能性が高まります。逆に、普段から外に出る機会が少なく、散歩も控えるなど社会との関わりが少ないと、臆病な性格につながってしまうということです。
3.厳しく叱る
犬のしつけは大切ですが、必要以上に厳しく叱るのはNGです。大きな声で怒鳴る、長々と説教をするなどの行動が、飼い主さんに対する恐怖心を植え付けます。
人に対する信頼感を失うと、知らない人に対して極度に怖がったり、攻撃的になったりする可能性があるため注意しなければなりません。さらにストレスが悪化すると、無駄吠えや破壊行動、噛みつきといった問題行動につながることもあります。
4.飼い主さんの感情が不安定
犬は常に飼い主さんの行動や感情の動きをキャッチするために、いつも観察をしています。そのため、飼い主さん自身の感情が不安定だと、犬にも揺れ動く感情が伝わってしまうことがあります。
大きな雷の音が聞こえて「キャー!」と悲鳴を上げたりすると、犬はその声で驚いてしまうでしょう。また、その日によって笑ったり怒ったりなど感情にブレがあると、犬の気持ちも不安定になり、恐怖心をコントロールできなくなることもあります。
愛犬を臆病にしない適切な接し方
愛犬には伸び伸びとした性格になって欲しいと感じた時は、飼い主さん自身の接し方を見直してみましょう。以下にまとめた、「愛犬を臆病にしない接し方」をぜひ参考に、できることから始めてみてください。
落ち着いて接する
飼い主さんは、常に落ち着いた態度で愛犬に接することを心がけましょう。愛犬が怖がっていても冷静に受け止めて、飼い主さんの堂々とした態度で安心感を与えることが大切です。
ポジティブな経験を積む
愛犬が少し失敗しても見守り、怖さや不安を少しずつ克服させましょう。そして、苦手なものでも過剰に反応しなくなったら、たっぷり褒めてあげてください。
ポジティブな経験を積ませて、愛犬に自信を持たせ、さまざまなことに興味が持てる心のゆとりを与えることが必要です。
無理強いしない
臆病な性格を克服するために、無理に慣れさせようとするのは逆効果になります。決して無理強いはせず、少しずつ「できた!」という成功体験を積ませることが大切です。
失敗をしても叱らずに、冷静な態度で見守りましょう。そして成功したら、大げさに褒めてあげると喜びますよ。
まとめ
犬の臆病な性格は、飼い主さんの接し方次第で少しずつ改善する余地があります。もし愛犬の性格が気になる場合は、適切な接し方を参考にしてみましょう。
ただし飼い主さんの対応では難しいと感じるなら、ドッグトレーナーや獣医師など専門家の力を借りてくださいね。