犬もペットロスになることがある?孤独や悲しみのサイン
犬の多頭飼育をする家庭や、猫や鳥などのほかのペットと同居する場合、残された犬がペットロスに陥ることがあります。仲良く暮らしていたほど悲しみは大きく、残された犬に何らかの症状が出る傾向も少なくはありません。
ここでは、ペットロスになった犬に見られる孤独や悲しみのサインについて解説します。気になっている方は、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
元気や食欲がない
仲間を失った犬は、悲しみや寂しさから無気力な状態に陥ることがあります。名前を呼んでも反応しない犬や、食事に興味を持たなくなってしまう犬もいるので、飼い主さんは心配になるかもしれません。
遊びや散歩の時間も以前のように楽しめなくなり、しばらく運動不足が続いてしまうこともあります。飼い主さん自身と同じように、愛犬も悲しみに暮れていると考えてみるとよいでしょう。
ただ中には、ペットロスではなく病気が影響している場合もあります。もし食欲不振が続くようであれば、早めに獣医師に相談してみてください。
睡眠パターンが変化する
犬がペットロスになると不安から眠れなくなったり、逆に寝てばかりいる状態が続いたりします。喪失感が睡眠に影響している可能性があり、これまでの睡眠パターンと変わってしまうかもしれません。
仲良しの相棒と一緒に寝ていた犬であれば、ぬくもりを感じられない孤独感から眠れなくなることもあるでしょう。
仲間を探し回る
亡くなった相手がいつもいた場所をウロウロしたり、その場でじっと座り込んだりする犬もいます。人間と同じような行動を取るのも、犬のペットロスの特徴でもありますね。
散歩中にソワソワするのも、仲間を探している可能性があります。急に遠吠えをしたり、夜眠れなくて夜鳴きをしたりする犬もいますが、この場合もペットロスを疑ってみるとよいでしょう。
不安や警戒心が高まる
仲間を失った喪失感や孤独感から、不安や警戒心が高まる犬もいます。いつも以上に飼い主さんを追い回したり、離れようとしなかったりする犬もいます。
寂しさから心が混乱してしまい、飼い主さんやほかの人に吠える犬もいますが、これもペットロスの症状かもしれません。ただ、様子のおかしい状態が続くようであれば、一度獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談してみるといいですね。
ペットロスになった犬に飼い主ができる寄り添い方
悲しみに暮れる犬に、私たち人間ができることは何でしょうか?ここでは、ペットロスになった犬に飼い主ができる寄り添い方をご紹介します。
優しく寄り添う
まずは、犬が安心して過ごせる環境を作りましょう。不安と悲しみを感じている犬に、そっと優しく寄り添うことが大切です。
部屋の隅で犬が横になっているのを、そっと見守るだけでもかまいません。過剰に声をかけたり撫でたりすると、逆にストレスを与えかねないので注意しましょう。
静かで安心できる場所を用意してあげて、落ち着いて眠れるように促してあげてみてください。
無理に元気づけようとしない
元気に走り回っていた愛犬が無気力状態になると、とても心配になりますよね。飼い主さんとしては、何とか元気づけようとしたくなるでしょう。
しかし、ペットロスになった犬には、しばらく静かに過ごす時間が必要です。無理に食べさせようとしたり、しつこく遊びに誘ったりするのは控えた方がよいですね。
いつも通りの生活リズムを保つ
ペットロスになった犬は睡眠時間や食事量、運動量が大幅に変化することがあります。不規則な生活が続くと、心だけでなく体にも不調をきたしてしまうので注意しなければなりません。
飼い主さんができることは、いつも通りの生活リズムを保つことです。少しずつ体を動かすようになれば、やがて食欲も出てきます。
お腹が満たされれば、ぐっすり眠れるようになるでしょう。愛犬が安心できる生活を心がけて、飼い主さん自身も一緒に回復を目指してみてください。
まとめ
犬は言葉を話せないため、心の傷を理解してくれる飼い主さんの存在が不可欠になります。もし愛犬がペットロスに陥ったら、そっと寄り添ってあげてください。
ぜひ飼い主さん自身も愛犬と一緒に、以前のような生活に少しずつ戻すように心がけてみるとよいですね。