犬に舐めさせてはいけない『体の部位』2選 自分をしつこく舐める原因ややめさせる方法とは?

犬に舐めさせてはいけない『体の部位』2選 自分をしつこく舐める原因ややめさせる方法とは?

犬は愛情表現として人の体を舐めてくることがあります。しかし、部位によっては人体に悪影響を及ぼすことも……。本記事では、犬に舐めさせてはいけない『体の部位』とその理由を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が飼い主をしつこく舐めてくる…理由は?

舐める犬の口元アップ

犬は飼い主の手元や口元など、体の部位を舐めようとすることがあります。犬が飼い主をしつこく舐めてくる理由はさまざまです。

  • 愛情表現の一種
  • 甘えたい、かまってほしい
  • お腹が空いている
  • いい匂いにつられている

以上のような理由で体を舐めてくることがあります。

舐められると人体に悪影響を及ぼす場合も

腹痛の女性と見つめる犬

犬からの舐める行為には、愛情が含まれていることが多く、できることならばその愛情を受け入れてあげたいと考える飼い主が多いでしょう。

しかし、犬の口内には多くの細菌が潜在していることが多く、その細菌が舐める行為を介して人間の体に移ってしまうと、人体に悪影響を及ぼす可能性が懸念されます。

細菌によって、腹痛や下痢、嘔吐、皮膚炎、痒みなど、さまざまな症状を引き起こす恐れがあり、人によっては症状が重症化する危険もあるので注意が必要です。

犬に舐めさせてはいけない『体の部位』2選

女性の口元を舐めようとする犬

犬に舐められてしまうと健康に悪影響を及ぼす恐れのある体の部位とは、具体的にどこなのでしょうか。ここで紹介する体の部位は、舐めさせないように注意してください。

1.口

犬は飼い主の膝の上に乗って口元や顔周りを舐めようとしてくることがあります。しかし、口を直接舐められてしまうと、犬の口内にいる細菌が舐められた人の口の中に侵入してしまうので控えましょう。

もしも口の中に細菌が入ってしまった場合、歯周病や消化器系の症状(腹痛や下痢など)、また感染症を患う危険もあります。

2.傷のある箇所

怪我をしているときは、傷のある箇所を舐められないように注意してください。傷口から細菌が入り込み、症状が悪化したり治りが遅くなってしまう恐れがあります。

さらに、傷口から細菌が入り込むことで感染リスクも高まります。感染症にかからないためにも、傷口を直接舐められないよう気をつけましょう。

免疫力が低い人も要注意

高齢の人や小さなお子様、体調不良の人や持病のある人などは、免疫力が低下しています。免疫力が低いときに犬の口から細菌感染してしまうと、症状が重症化しやすいです。

したがって、前述したような免疫力が低い人とふれあうときは、特に口元や傷口などを舐められないように注意してください。また、その他の部位も舐められたときは、ふれあった後、必ず念入りに洗いましょう。

犬に舐める行為をやめさせる方法は?

手で制止される犬

犬にとって舐める行為が愛情表現であっても、人体に悪影響を及ぼす恐れがあるならばやめさせなければなりません。

ただし、大きな声で怒鳴ったり、強引に押し返したりすると犬も怖がってしまい、強い不安を感じてしまうでしょう。したがって、口の前で手のひらを見せるように制止し、「ダメ」と落ち着いた低めの声でコマンドを伝えます。

きちんと止められたら褒めてあげましょう。再び舐めようとしてくる場合は、同じように「ダメ」と伝えてください。これを繰り返すことで、徐々に「口は舐めちゃダメなのかな?」と学習します。

まとめ

顔を舐めようとする犬

可愛い愛犬の愛情はすべて受け止めてあげたいですが、口の中には多くの細菌が潜んでいます。口元や傷口を舐められてしまうと、人体に悪影響を及ぼしかねないので、落ち着いて「ダメ」とわかりやすく教えてあげましょう。

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