空き家に置き去られて餓死寸前だった犬が消防署のアイドル犬に大変身!

空き家に置き去られて餓死寸前だった犬が消防署のアイドル犬に大変身!

「空き家に犬が置き去りにされている。」通報を受けた動物愛護団体が犬を保護。消防署が一時預かることに。そして犬は消防隊員達の心をアッという間に鷲掴みに!これはそんな愛らしい犬と消防隊員達の心温まるお話です。

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空き家に置き去りにされたピットブル

通報&救助

”No More Pain Rescue”共同創設者のエリカさんと婚約者のマイクさんは今年1月にピットブルの救出を依頼されました。

「私たちは"近所の空き家に侵入したカップルが置き去りにした犬がいる”との通報を受けました。その家には電気が通じていなかったため、勝手に住み着いていたカップルたちが大雪が積もった日に寒さに耐えかねて、犬を残したままその家を立ち去ったというのです。通報を受けて、私たちはその家にすぐに駆け付けました。」

とエリカさん。

「窓が壊れた空き家の中は外と同じ寒さでした。そんな過酷な状況の中で、餌も水も与えられていなかった犬はかなりやせ細っていました。更に部屋の中は糞尿だらけで悪臭を放つ、本当にとても酷い状態になっていました。置き去りにされていたのはピットブルで、とても人懐こく、私たちを見るなり喜んで尻尾をブンブン振りながら飛びついてきました。リードを付けて家の外に連れ出したら、彼女は自ら私たちの車に飛び乗ったのです。彼女は私たちに保護されてスーパーハッピーな様子でした。」

この犬には”アシュレー”という名前が付けられました。約1歳くらいの雌でした。
アシュレーは基本的には元気でしたが、あばら骨が見えるほど酷くやせ細っていました。更にアシュレーの頭には煙草の火で焦げた後がありました。虐待を受けていた可能性がありました。

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アシュレーを保護してすぐにエリカさんたちは獣医に連れて行き、必要なケアをすべて受けさせました。

ニューヨークの消防署が一時預かり

その後、アシュレーは近くの消防署で一時的に預かってもらうことになりました。
アシュレーは消防署に着くなり、会う人全員に対してちぎれんばかりに尻尾を振り、キスをして愛想を振りまいていたそうです。

消防署の正式な犬に

消防署では最初はボランティアでの一時預かりのつもりだったのですが、アシュレーがあまりに人懐っこくて可愛いくて、どうやら消防士たちの心を鷲掴みにしてしまったようです。

その結果、数日後には消防署からアシュレーを正式に引き取りたいという申し出がありました。

こうしてアシュレーは24時間年中無休で常勤する消防署の犬となりました。
アシュレーは常に消防署の中を動き回っています。

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そして時々、消防車にも同乗します。

消防士たちからとても可愛がられ、遊んでもらったり一緒に食事をしたりと、アシュレーはものすごく幸せな時間を手に入れることができました。

一時は”餓死”という残酷な運命を置き去りにした男女から与えられてしまったアシュレーですが、近所の人からの通報、動物愛護団体の救助、消防署での保護とたくさんの人々の善意によって、アシュレーには最終的に最高の幸せがもたらされました。

また、危険を伴う現場で活躍している消防士たちも、署に戻ればアシュレーが喜んで出迎えてくれる環境を得て、きっと心がとても癒されていることでしょう。
アシュレーが消防署に来てから、そこは無償の愛で溢れるとても暖かい場所となっていることは間違いないと思います。

消防隊員と遊ぶアシュレー(動画)
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保護犬アシュレーのことは米国でもとても注目を集めています。ニューヨークポスト紙やCBSニュースなど様々なメディアが取り上げています。

アシュレー専用のインスタグラム

アシュレー専用のインスタグラムのアカウントも作られました。アシュレーの動画及び写真が随時投稿されています。
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https://www.instagram.com/probyash/

※なお今回の記事及び写真や動画の使用に関しましては、アシュレーを保護した動物愛護団体のNo More Pain Rescue創設者のエリカさんから許可をいただいております。また、消防隊員たちの写真掲載に関しても承諾をいただいております。

アシュレーを救助した動物愛護団体は動物保護のための活動資金を集めています

アシュレーを救助したニューヨーク・ニュージャージー州で動物保護活動を行っている”No More Pain Rescue”では、現在、活動資金の寄付を集めています。
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No More Pain Rescue

弾圧を受けているピットブル

現在、ピットブルは危険犬種法(BSL)によって取り締まられている国や地区も多く、殺処分など様々な弾圧が行われています。
もともとピットブルはナニードッグ(子守をする犬)という別名があるほどとても人懐こくて頭も良く、忠実で優しい性格の犬なのです。
それが人間によって闘犬として利用されたことで「危険な犬」というイメージがついてしまい、そのような法律で取り締まられるようになってしまった悲劇の犬種です。

確かに人間を傷つけたり、咬み殺してしまったピットブルもいます。
でも、それは数いるピットブルの中でもほんのわずかなケースです。
極端な話かもしれませんが、人間でも殺人犯がいるのと同じです。でも人間は殺人を犯すからといって、人間すべてを弾圧することは絶対にしませんよね?
しかし、危険犬種法が定められている地域ではピットブルであるというだけで取り締まりの対象となっています。
ピットブルであるというだけで、何も悪いことをしていなくても口輪を義務づけたり殺処分されている現実があります。

その反面で、ピットブルはサービス犬や警察犬などあらゆる分野で活躍しているのも事実です。
アシュレーのような愛すべきピットブルのお話を世界中の人々に知ってもらうことで、ピットブルに埋えつけられた危険で悪い印象を変えていくことができればと心から願うばかりです。

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