愛犬の健康管理のために日常に取り入れたい確認ポイント
「愛犬には元気に、健康で、楽しく長生きしてほしい」と思うのは飼い主のみなさん共通ですよね。
そのためには、狂犬病予防注射や混合ワクチン接種、フィラリア症やノミ・マダニの予防、そして定期的な健康診断が欠かせません。
さらに加えて、日常のちょっとした時間にできる“飼い主による健康チェック”もとても大切です。
1.ごはんはしっかり食べることができていますか?
基本的には総合栄養食であるドッグフードを与えているご家庭が多いと思います。パッケージに記載されている給与量を目安にすれば安心です。
ただし、急に食欲が落ちたり、逆にごはんを催促するようになったりするなど、食欲に急激な変化が見られたときは要注意。
ほとんど食べない日が続く、まったく口にしないといった場合には、早めに動物病院で診てもらいましょう。
2.排泄物の状態は良好ですか?
排泄物は愛犬の健康のバロメーターになります。量・回数・色・ニオイ・かたちなど、毎日欠かすことなくチェックしましょう。
- うんちがいつもよりやわらかいまたは硬いと感じる
- 軟便や下痢をしている
- おしっこの色が濃いまたは薄い
- 頻尿になっている(何度もトイレに行く)
このような症状があるときは、動物病院で診てもらいましょう。
3.行動に急激な変化はありませんか?
昨日まで元気に走り回っていたのに、急に元気をなくす、散歩を嫌がる、ケージから出ず寝てばかりいるなどは、体調不良のサインかもしれません。
痛みがあると、逆にソワソワ歩き回ることもあります。しばらく様子を見てもよい場合もありますが、食欲が落ちている/落ち着かず歩き回るといったときには、病院で診てもらいましょう。
4.呼吸は荒くなっていませんか?
心臓や気管に問題があると、呼吸が荒くなることがあります。酸素が足りていないと舌が紫や青色になる「チアノーゼ」が見られることもあります。
暑さとは関係なく呼吸が荒いと感じるときは、できるだけ早めに病院を受診してください。
日常的には、愛犬が安静にしているときの呼吸数を数えておくと安心です。お腹の動きを1回と数えると分かりやすいでしょう。
- 小型犬…1分間に約25回前後
- 大型犬…1分間に約15回前後
- 短頭種…やや多めになることもあり
まとめ
愛犬の健康管理のために日常に取り入れたい確認ポイントを4つ解説しました。
- ごはんはしっかり食べることができていますか?
- 排泄物の状態は良好ですか?
- 行動に急激な変化はありませんか?
- 呼吸は荒くなっていませんか?
健康管理は、毎日のちょっとした観察の積み重ねからできます。「いつもと同じ」を知っているからこそ、「今日は少し違う」に気づけます。
小さな変化に気づけるのは飼い主さんだけです。獣医師でも見抜けないことがあります。
たとえば「食べた量」「水を飲んだ量」「排泄の状態」などをメモに残しておくと、診察時にとても役立ちます。スマートフォンで写真を撮って記録しておくのも良い方法です。
毎日の小さな気づきが、愛犬の大きな健康につながります。