犬を嗅ぐと『いいニオイ』がする…なぜ?
愛犬に顔を近づけてニオイを嗅ぐと、ぷ〜んと香ばしいようないいニオイを感じることはありませんか。「どうしてこんなにも香ばしいニオイがするの?」と不思議に思いますよね。
この「いいニオイ」は、主に肉球や耳、後頭部から放たれていることが多く、この付近に顔を近づけると愛犬の独特なニオイを感じやすいです。
犬吸いすると癒し効果が期待できる
ある研究によると、愛犬の匂いを嗅ぐことで、愛着のある匂いと脳が判断します。すると、心地よさや安心感が生まれ、愛情ホルモンとも言われる「オキシトシン」が分泌されるのです。
これにより、犬吸いすることでペットセラピー効果のような癒し効果が期待でき、自律神経を落ち着かせる働きも期待できると言われています。
犬からいいニオイがする主な理由を解説
では、なぜ犬たちから「いいニオイ」がすると感じるのでしょうか。その主な理由を解説します。
いいニオイの主な正体は「バクテリア」
犬たちから「いいニオイ」を感じる主な理由は、犬の皮膚に常在しているバクテリアが原因です。特に肉球や耳元などは溝があるため、そこでバクテリアが繁殖しやすく、ニオイがより強く感じられます。
このバクテリアの存在により、香ばしいようなアーモンド臭に似たニオイが生まれ、まるで「太陽の香り」のように感じるのです。
汗でいろんな匂いが染み付いている
また、エクリン腺と呼ばれる部分からは微量ながら汗が分泌されます。この汗によって、犬たちが歩き回る先で付着したニオイが混ざり合い、新たなニオイが発生している可能性も考えられます。
部屋の中はもちろん、散歩中に付着したニオイや他の犬から移ったニオイ、お出かけ先のニオイなど、さまざまなニオイが混ざり合うので、このニオイはその時々で多少変化するでしょう。
飼い主による愛犬への愛着も理由に
また、犬のニオイを「いいニオイ」を感じる理由の1つに、飼い主の脳に刻まれた記憶や経験も影響しているのではないかと考えられています。
普段から愛犬と一緒に過ごし、愛犬に対して深い愛情が湧いているため、愛犬のニオイを嗅ぐことで脳が楽しい思い出や愛おしい思い出を呼び起こし、「いいニオイ」として錯覚しているという理由です。
犬から出ていたら注意すべき匂いとは
愛犬から「いいニオイ」がする理由はわかりましたが、もしもいつもと違うニオイを感じたら、それは愛犬の体に何らかの異常が生じている可能性が疑われます。
例えば、いつもより明らかに体臭がキツくなったり、酸っぱいようなニオイが混ざっていたりする場合は、皮膚疾患や歯周病、消化器系の体調不良などが懸念されるでしょう。
他にもぐったりしている様子がある、体を痒がっている、食欲がない、うんちが緩いなどの異常がみられる場合は、早めに動物病院に相談してください。
まとめ
いかがでしたか。犬からいいニオイがするのは、バクテリアやさまざまな場所からニオイを吸収していることが理由と考えられています。もしも普段とは違うニオイが体から出ていたら、他に異常がないかよく観察してください。