犬が誤食すると危険な『虫』5選
夏場、外に出たときにうっかり犬が虫を食べてしまった……という相談が動物病院に寄せられることが増えます。中でも、特に誤食すると危険な虫と症状を解説するので、注意してください。
1.ハチ
ハチは刺されると強い痛みや腫れが起こるため、絶対に愛犬を近づけてはいけない虫の1つです。しかし、自然豊かな場所だけでなく、住宅街にも潜んでいることが多いので、散歩ルートに突然現れることもあるでしょう。
もしもハチを食べてしまった場合、口に入れようとする過程で刺されてしまい、前述したような症状が起こるほか、アナフィラキシーショックを起こす危険もあるので非常に危険です。
2.ムカデ
ムカデも万が一、食べようとして噛まれてしまった場合、患部が激しい痛みや腫れ、炎症を引き起こします。特に小型犬は毒の回りが早いので、嘔吐や発熱を起こすこともあるので注意してください。
噛まれてしまった場合は、患部をやさしくぬるま湯で洗い流し、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もありますので、速やかに動物病院を受診しましょう。
3.毛虫
毛虫は全身に毒針を持っているため、触れるだけでも皮膚炎やアレルギー反応を引き起こします。顔を近づけて口に入れてしまえば、顔周りや体だけでなく、口内も痒みや痛みが襲うでしょう。
また、毛虫の種類によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので、しばらくの間は愛犬の様子をしっかり注視する必要があります。
4.ヒアリ
2017年から日本でも確認されているヒアリは、猛毒を持つアリとして知られています。靴などを履かずに素足で外を歩く犬たちにとって、うっかり近づいて噛まれてしまうこともあるので非常に危険です。
もしもヒアリに興味を示して食べてしまった場合、激しい痛みや水疱状の腫れが起こり、最悪の場合、アナフィラキシーショックを引き起こす危険もあります。
5.ゴキブリ
ゴキブリは、夏になると家の中で見かけることが増える非常に嫌な害虫です。ゴキブリ自体に危険性はないのですが、ゴキブリが持つばい菌や殺虫剤成分を犬が食べて摂取してしまうことで、中毒症状を引き起こす恐れがあります。
摂取した殺虫剤成分によっては、嘔吐や食欲低下、呼吸困難、ふらつき、意識もうろうなど、危険な症状を引き起こすこともあるので経過を見守ってください。
危険な虫を食べてしまったときは様子を注視して
犬が危険な虫を食べてしまった場合、食べた虫の種類によって対応が異なります。
強い毒性を持つ虫を食べた場合や、アナフィラキシーショックを引き起こしている場合は、様子を見ずに早急に動物病院へ連れて行きましょう。
しかし、それ以外の虫であれば、当日〜2日後までに症状が現れないかよく様子を注視し、食欲不振や下痢、嘔吐、意識の異常、激しい痒みや痛みなど、何らかの異常がみられたら、速やかに動物病院を受診してください。
もちろん、飼い主さんが愛犬の様子を見て、症状は出ていないけれど不安だと感じた場合も、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
まとめ
外や家の中で見かける虫の中には、犬に悪影響を与える虫が存在します。種類によっては、アナフィラキシーショックを引き起こし、死に至る危険もあるので、危険な虫を誤食した場合は動物病院で診てもらいましょう。