『長生きする犬』の特徴4選 愛犬の健康寿命を伸ばすポイントや長寿のために一番大切なことまで

『長生きする犬』の特徴4選 愛犬の健康寿命を伸ばすポイントや長寿のために一番大切なことまで

愛犬と少しでも長く一緒にいたいと願うのは、飼い主さん共通の思いではないでしょうか。そこで今回は、長生きする犬の特徴と健康寿命を延ばすためのポイントなどを詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

1.小型犬は長生きの傾向

床に伏せている小型犬

一般的に犬は体が小さいほど寿命が長い傾向になります。小型犬の平均寿命は14歳と言われていますが、大型犬は10〜12歳となっています。とくにグレートデーンなどの超大型犬は短命の傾向です。

このような差が生じるのは、体の大きさによって成長スピードに違いがあるためと考えられています。一般的に、大型犬の大きな体を維持するためには、小型犬よりも多くの細胞分裂がおこなわれることになるのですが、当然その分だけ成長のスピード(=老化のスピード)が速くなってしまうのです。

また、体が大きくなればなるほど内臓や関節などへの負担も多くなり、これも老化が速まる原因になっているとも言われています。

このようなことから、大型犬よりも小型犬のほうが寿命が長い傾向があるのです。

2.遺伝的な病気のリスクが低い犬種

走って遊ぶ犬たち

純血種の場合は犬種によって、遺伝的に特定の病気にかかりやすい傾向があります。たとえば、フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は呼吸器系の疾患になりやすいと言われるほか、ゴールデンレトリバーやバーニーズマウンテンドッグなどは組織球肉腫の発症リスクが高いとされています。

ただし、病気の遺伝だけが寿命に関係するわけではありません。日頃からの適切な健康管理も重要になります。

3.健康的な生活習慣

野菜に囲まれシェフ姿の犬

長生きな犬は健康的な生活習慣が身についていることが多いです。

たとえば、毎日散歩に出かけるなどして適切な運動量を確保する、食事は年齢や活動量に合わせた質の良いフードを適量与えるなどです。

運動は犬種や愛犬の年齢、健康状態などによって適切な量が異なります。一般的に1日2回で、1回あたり小型犬は30分、中型犬で30〜60分、大型犬60分ほどです。運動のしすぎはかえって体の負担になってしまうこともあるので、愛犬の様子を見ながら調整してあげましょう。

また、フードはパッケージに記載の量を目安に適正体重を維持できるように調整してあげてください。

そのほか、毎日の歯みがきやブラッシングなどのケアも健康維持には重要な習慣です。

4.ストレスを溜めない生活環境

幸せそうな顔で眠る犬

犬は環境の変化に敏感で、ストレスを溜めやすい動物です。大きな音や騒がしい環境、あるいは飼い主さんとのコミュニケーション不足などがストレスの原因となります。長生きする犬は、安心して過ごせる静かで落ち着いた環境で生活している傾向があると言えます。

また、飼い主さんとの深い絆も、ストレス軽減に大きく影響します。毎日愛情を込めて接し、遊びなどを通してコミュニケーションを取ることで、犬は精神的に安定し、免疫力も向上すると言われています。

そのほか、犬がリラックスできる場所(ケージやベッドなど)を用意してあげることも大切です。精神的な健康は身体的な健康に直結するため、ストレスを溜めさせない環境作りを心がけましょう。

愛犬の健康寿命を延ばすにはどうする?

健康診断を受ける犬

愛犬の健康寿命を延ばすためにもっとも大切なことは、日々の健康管理です。定期的な健康診断や病気予防が重要となります。

健康診断は、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。6歳までは年に1回、7歳以降は年2回の健康診断が推奨されています。また、定期的な予防接種やフィラリア予防、寄生虫予防なども愛犬の健康を守るためには欠かせません。

さらに、歯みがきやブラッシングなどのケア、適度な運動、栄養バランスに優れた食事も重要なポイントです。

まとめ

高齢の女性に抱きしめられている老犬

犬の長寿は、犬種による遺伝的な特性、そして日々の生活環境に大きく影響を受けます。一般的に小型犬は大型犬よりも長生きする傾向にあり、遺伝的な病気のリスクが少ないほど、健康寿命も長くなります。

しかし、長寿の鍵はそれだけではありません。愛犬の長寿を願うなら、バランスの取れた食事、適度な運動、安心できる環境を整えてあげることが大切です。

また、日頃から愛犬の様子をよく観察し、小さな異変であっても気づいたらすぐに獣医師に相談するようにしましょう。

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