犬が夏に『食欲減退』する理由5つ きちんと食事を摂るためにオススメな改善策まで

犬が夏に『食欲減退』する理由5つ きちんと食事を摂るためにオススメな改善策まで

愛犬に夏の食欲減退が見られるときは、「単なる夏バテ」だと思い過ごすのではなく、その原因を探る事が大切です。今回は、犬が夏に食欲減退する5つの理由から、食事を摂るための改善策まで解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が夏に食欲減退する理由5つ

ご飯と犬

夏になると人間と同様、犬も食欲が落ちることが多いです。食欲不振が続くと健康トラブルにつながりやすく、実は病気を発症している場合も少なくはありません。

もし「食欲ないな」と感じるときは、愛犬の食欲が減退する理由を観察しながら探りましょう。その上で、適切な改善策を取ってみてください。

1.体温調節が苦手

全身が被毛で覆われ、汗をかかない犬は体温調節が苦手です。口で「ハアハア」と呼吸するパンティングで熱を逃しても、暑い夏場は体内に熱がこもりやすくなります。

そのため、必要以上に体力が奪われてしまい、食欲減退につながることが多いです。とくに寒冷地原産のダブルコートの犬種や肥満気味の犬、短頭種の犬、子犬、老犬は夏バテしやすい傾向があります。

2.自律神経の乱れ

夏バテ気味の犬

元気がない様子が見られるなら、自律神経の乱れを疑ってみてください。室内外の温度差が負担となり、睡眠の質が落ちて寝不足になると、ますます体調が崩れてしまいます。

夏バテ状態が進行すると食欲減退だけでなく、嘔吐や下痢といった症状も見られるため注意が必要です。

3.消化機能の低下

夏場の食欲が落ちるのは、暑さによって胃腸の働きが弱まり、消化不良を起こしやすくなるからです。しかし冷房で過剰に冷やす、冷たいものばかりを摂取するといった行為も控えなければなりません。

4.運動不足によるもの

あくびをする犬

暑いからといって運動を控えると、かえって食欲不振につながります。エネルギー消費量が減ってお腹が空きにくくなるのはもちろん、胃腸の働きも弱まる可能性も出てくるため注意が必要です。

5.水分不足の可能性

夏場は水分不足になりやすいため、水分補給に尽力しましょう。水分不足が進むと脱水症状を引き起こし、熱中症になる可能性があります。

夏もきちんと食事を摂るためにオススメの改善策

フードと白い犬

暑い夏場は人間と同様、犬もしっかり食事を摂って元気に過ごしたいものですね。ここでは、夏もきちんと食事を摂るために、オススメの改善策をご紹介します。

涼しい場所で食事をさせる

直射日光が差し込むなど、食欲が落ちる暑い場所は避けて、涼しい場所で食事をさせることが大切です。食事時間に合わせて、冷房の効いた涼しい部屋を用意しておきましょう。

日中の暑い時間帯は食欲が落ちやすいので、早朝や涼しい夜の時間帯に与えるのもひとつの方法です。

ドッグフードをふやかす

フード

もしドライフードが食べにくそうであれば、水やぬるま湯でふやかして喉ごしを変えてあげてみてください。ささみ肉の茹で汁やだし汁などをかけて、風味をアップさせる方法もあります。

ウェットフードを混ぜたり、きゅうりやキャベツなどの夏野菜をトッピングしてみたりなど、水分のある食材を加えてみるのもオススメですよ。

室内遊びを取り入れる

夏だからといって運動を控えるよりも、適度に体を動かして胃腸の働きをよくすることも大切です。涼しい室内で遊ぶ時間を確保して、エネルギーを発散させましょう。

自然にお腹が空くようになると、食欲増進につながります。

適度に水分摂取させる

水を飲む犬

夏場はパンティングにより水分が失われやすくなるため、普段よりも多めに摂取させる必要があります。ただし、飲み過ぎも胃腸へ負担をかけるため、がぶ飲みには注意してください。

留守番をさせる際には、飲み水を何箇所かに分けて不足が起きないよう、しっかりと確保しておくことをオススメします。

まとめ

見つめる2匹の犬

近年の猛暑により、熱中症になりやすい過酷な状況に見舞われています。犬は人間以上に暑さに弱いため、食欲不振が続く場合は獣医師に相談しましょう。

また、ぐったりしたり、下痢や嘔吐を繰り返す場合はほかの病気である可能性もあるため、早急に診てもらうことが重要です。

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