犬がシニアになる年齢って何歳くらい?
犬も人間と同じように年齢とともに体に変化が現れますが、小型犬と大型犬とではシニア期を迎える年齢に違いがあります。
さらに犬種や体の大きさによっても差があるため、愛犬がシニアと呼ばれる年齢の目安を知っておくことはとても大切です。
小型犬がシニアになる年齢の目安
チワワ、ポメラニアン、トイプードルなど、体重が10kg以下の小型犬は 9歳前後 からシニア期に入るとされています。
小型犬は老化のスピードがゆるやかで比較的長生きする傾向があり、10歳を超えても元気に過ごす子も少なくありません。
中型犬がシニアになる年齢の目安
フレンチブルドッグ、ボーダーコリー、柴犬など、体重が10〜25kgの中型犬は 8歳前後 がシニア期の目安とされています。
大型犬がシニアになる年齢の目安
ゴールデンレトリーバー、ジャーマンシェパードなど、体重が25kg以上の大型犬は 7歳前後 でシニア期を迎えるとされています。
大型犬は成長期に急速に体を大きくするため、その過程で細胞の分裂回数が多くなり、体に負担がかかることから老化のスピードも速いと考えられています。そのため、小型犬に比べて寿命が短い傾向があるのです。
犬が高齢になると変化すること
犬が高齢になると、体や行動にさまざまな変化が現れます。小さな変化に気づいてあげることが、健康寿命を延ばすための大きなポイントになります。
1.歩き方がゆっくりになる
関節や筋肉の衰えによって、歩くスピードがゆっくりになります。無理のない範囲で毎日のお散歩を続けることが大切です。
外出が難しい場合は、室内で軽い運動や遊びを取り入れてあげましょう。
2.被毛に白髪が増え、パサつくようになる
白髪が目立ち、被毛の艶も失われがちになります。毎日のブラッシングはもちろん、シャンプー時にトリートメントを取り入れると効果的です。
犬用のサプリメントもあるため、気になる場合は獣医さんに相談してみるのもよいでしょう。
3.物にぶつかりやすくなる
視力が低下すると家具にぶつかることが増えます。コーナーガードの設置や、床に物を置かないなど安全対策を心がけましょう。
4.呼んでも反応しなくなる
聴力の衰えにより耳が遠くなります。声だけでなくジェスチャーを使ったり、床を軽くトントンと叩いて振動で伝えるなど、工夫してあげると安心です。
5.ごはんを食べ残すようになる
食欲がないわけではなくても、嗅覚の低下によりごはんの匂いが感じにくくなっている場合があります。ドライフードにふりかけやウェットフードを混ぜて香りを強めると、食べやすくなることがあります。
6.体調不良を起こしやすくなる
心臓病や腎臓病、腫瘍などが見つかるケースもあります。高齢犬はこれまで以上に健康診断の頻度を増やし、血液検査・レントゲン・超音波検査などを受けて早期発見を心がけましょう。
まとめ
犬が高齢になる年齢の目安は、小型犬が9歳、中型犬が8歳、大型犬が7歳です。
ただし、生活環境や食事、ストレスの有無、病気の有無によって老化のスピードは大きく変わります。
大切なのは、愛犬の小さな変化を見逃さず、早めにケアをしてあげましょう。そうすることで健康寿命を延ばし、シニア期も快適に過ごすことができるでしょう。