シニア犬に負担を掛けない『シャンプー』の方法4つ 配慮すべきポイントやお手入れのコツを解説

シニア犬に負担を掛けない『シャンプー』の方法4つ 配慮すべきポイントやお手入れのコツを解説

『シニア犬に負担を掛けないシャンプーの方法』についてまとめました。自由を奪われるシャンプーは犬にとって負担の大きなものです。シニア犬に配慮すべきことを解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

シニア犬に負担を掛けないシャンプーの方法

ドライヤー中の柴犬

シャンプーは、犬にとって心身に大きな負担を与えるものです。自由を奪われる時間が長くなるだけでなく、シャワーやドライヤーの音を怖がったり、水に濡れること自体を嫌がったりする犬も多く、大きなストレスとなります。

特にシニア犬にとっては、その負担がさらに大きくなります。弱った足腰で立ち続けることや、体力を消耗することはもちろん、皮膚トラブルの原因になることもあります。

筆者の14歳の愛犬にとっても、最近ではシャンプーが一大イベントになっています。17歳まで生きた先代犬のときには、体調を崩すことを心配して、必ず病院の診療時間を確認してから午前中にシャンプーをしていました。

ここでは、シニア犬にできるだけ負担を掛けないシャンプー方法をご紹介します。愛犬のシャンプーに不安を感じている方の参考になれば幸いです。

1.毎日のブラッシングを欠かさない

シャンプーほどの効果はありませんが、ブラッシングをするだけでも汚れを取り除くことができます。

特に散歩の後は砂埃や花粉が付着していますので、毎日のブラッシングを欠かさないことで汚れの蓄積を防げます。

月1回程度が基本とされるシャンプーも、日々のブラッシングで清潔を保てていれば、2~3カ月に1回と回数を減らすことが可能です。シニア犬には「無理にシャンプーを増やさない工夫」が大切です。

2.汚れた部分のみをシャンプーする

手足の先やおしり周りなど、特に汚れやすい部分だけを洗うのも良い方法です。

シニア犬は足腰が弱ることで排泄姿勢が崩れ、排泄物が体に付着しやすくなります。また、お漏らしの回数も増えてきます。

汚れが付いたばかりなら、ぬるま湯でサッと流すだけで十分です。乾いてしまった場合は、部分的にシャンプーして清潔を保ちましょう。

3.ペット用のシャンプーマットを敷く

青いマット

お風呂場の床は犬にとって滑りやすく、特にシニア犬は筋力の低下で踏ん張りがききません。そのため、転倒やケガのリスクがあります。

超小型犬の場合は洗面所で洗うこともありますが、こちらも床が滑りやすいため注意が必要です。

シャンプーマットを敷いてあげることで足元が安定し、体にかかる負担を軽減できます。シニア犬に限らず、すべての犬におすすめのアイテムです。

4.低刺激シャンプーを使用する

犬の皮膚は人間の約3分の1の薄さしかなく、とてもデリケートです。刺激の強いシャンプーや過度な洗浄は、皮膚バリアを壊し、膿皮症などの皮膚トラブルを引き起こすことがあります。

そのため、シニア犬には必ず低刺激のシャンプーを選びましょう。特に泡で出てくるタイプなら、摩擦を減らせるうえに時短にもつながり、愛犬への負担をさらに減らせます。

まとめ

シャンプー中、上から見た

シニア犬に負担を掛けないシャンプーの方法を4つ解説しました。

  • 毎日のブラッシングを欠かさない
  • 汚れた部分のみをシャンプーする
  • ペット用のシャンプーマットを敷く
  • 低刺激シャンプーを使用する

シニア犬のシャンプーは、どうしても体への負担が大きくなります。だからこそ「頻度を減らす工夫」「体に優しいアイテムの活用」「時間を短縮する工夫」が大切です。

愛犬の体調や年齢に合わせて無理のない方法を選び、清潔さと健康を守ってあげましょう。

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