犬に『依存してしまう人』の共通点5選
犬を飼っている人の中には、過度なほど犬に依存してしまう人がいます。犬に依存しやすい人には、ある特定の共通点があることが多いです。ここでは犬に依存してしまう人の共通点を紹介するので、自分に当てはまっていないか確認してみましょう。
1.他に夢中になれることがない
愛犬との暮らし以外に夢中になれることがない人は、依存先がいろんな方面へと分かれていないため、犬に依存しやすい傾向があります。
仕事や趣味、友人との交流など、日常の中で些細なことでもいいので、犬以外にも夢中になれることや楽しいと思えることを見つけてみましょう。
2.家族や友人との関係が希薄
犬に依存してしまう人は、犬以外に家族や友人など、人間関係が希薄な傾向がみられることも多いです。
犬以外に一緒に時間を過ごす仲間がいれば、依存心理が多方へと分散されますが、愛犬しか依存できる場所がない場合、愛犬への気持ちがより強まりやすいのでしょう。
3.外へ出ずに家にいる時間が長い
あまり外に出る機会が少ない人は、その分、家の中で愛犬と過ごす時間が増えたり、他の人との交流が少ないことも相まって、犬への依存度が高くなりがちです。
この場合は、飼い主が常に家にいることで愛犬の飼い主への依存度も高まるため、お互いに共依存に陥りやすく、悪循環が生まれてしまうことも珍しくありません。
4.人生に強いストレスやトラウマを抱えている
今までの人生の中で人間関係に強いストレスを感じていたり、大切な人に裏切られたり酷い扱いを受けたといったトラウマを抱えている人は、犬という無償の愛を与えてくれる存在に依存しやすい傾向にあります。
犬は共感能力が高く、飼い主の表情や行動から感情を読み取る能力にも長けています。そのため、飼い主に寄り添ってくれる機会も多く、依存しやすい人にとって心の拠り所になりがちです。
5.心配性で母性(父性)本能が強い
性格の傾向によっても犬に依存することがあります。例えば、心配性な人は犬の健康や安全に対して過剰なほど不安になるため、「なるべく一緒にいよう」と徐々に依存度が高まりがちです。
また、母性本能が強い人は、犬という自分よりも弱い存在に愛情を注ぐことで「養ってあげている」「感謝されている」という気持ちが湧き起こり、自己承認欲求を満たしている傾向もみられます。
こうした性格から来る心理状態が犬への依存心を生み、少しずつ依存度が高まっていく人も少なくありません。
犬に依存してしまうと起こりうる悪影響とは
「犬に依存することは悪いことなの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。一般的な愛着であれば、日常生活に支障をきたすことなく、お互いに良い距離感で愛情を与え、受け取ることができるため、何の問題もありません。
しかし、犬に依存しすぎてしまう人は、何をしていても犬のことが気がかりになってしまい、人間関係が希薄になったり、やるべきことを疎かにし始めたり、最悪のケースでは、仕事を辞めて愛犬と一緒にいようとする人もいます。
自分の生活が立ち行かなくなるほどに依存してしまうと、人間として健康的な生活を送れなくなったり、愛犬が亡くなった後、強いペットロスによって精神を病んでしまう恐れもあるでしょう。
犬に依存してしまうと、こうした悪影響が懸念されるため、飼い主のためにも愛犬のためにも、程よい距離感を保ちながら健全な生活を送ることが推奨されています。
犬に依存しすぎないために意識すべき生活習慣
犬に依存しすぎないためには、以下のような習慣を日常生活で意識してみましょう。
- 飼い主自身の生活リズムを確立して大切にする
- 犬以外の活動(趣味や仕事、友人関係)も充実させる
- 犬と飼い主がお互いにひとり時間を過ごせるよう距離を保つ
すべてを愛犬優先で考えるのではなく、まずは飼い主自身の生活リズムや生活スタイルを確立した上で、愛犬との時間を設けるようにします。
共依存の場合、最初は分離不安などを起こす犬もいるかもしれませんが、少しずつ愛犬も新しい生活リズムに慣れていき、次第に健全な信頼関係を築くことにつながるでしょう。
また、その日常の中では犬以外に夢中になれることや楽しめることを探してみてください。本来、自分はどのようなことに興味を持ちやすく、心の底から楽しめるのか、自己分析してみましょう。
家では常に愛犬と一緒に過ごすのではなく、お互いのひとり時間を確保することも大事です。飼い主が食事中や就寝中、あるいは趣味に没頭している間は別の部屋で過ごしたりケージに入っていてもらいます。
最初は「かわいそう」「いいのかな」と思うでしょうが、慣れていくと、飼い主の一人時間に愛犬が休息をとって体力を回復しているなど、より健康的な時間の使い方ができるようになります。
まとめ
いかがでしたか。飼い主が犬に依存してしまうと、生活に支障が出るだけでなく、愛犬も分離不安を発症して共依存状態に陥る恐れがあります。お互いの健全な生活のためにも、程よい距離感で一緒に暮らしていくことを意識してくださいね。