愛犬が『生活の中心』になるのは危ない?起こりうる3つのリスクや愛犬を不幸にする理由まで

愛犬が『生活の中心』になるのは危ない?起こりうる3つのリスクや愛犬を不幸にする理由まで

『愛犬が生活の中心になることで起こりうるリスク』についてまとめました。なぜ愛犬を生活の中心にするとよくないのか、なぜ飼い主と愛犬を不幸にするのか、リスクを負わないための対策など解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

愛犬が生活の中心になることで起こりうるリスク

おもちゃをくわえて伏せた犬

1.人間関係を疎かにしてしまう

愛犬が生活の中心になると、人間関係が疎かになってしまうことがあります。「犬が待っているので…」と、友人や知人からの誘いを断った経験はありませんか?

もちろん、愛犬が怪我や病気のときは外出を控える必要があります。しかし、「困ったときの言い訳」として犬を理由にしてしまうこともあるかもしれません。

気がつくと、以前より誘われる機会が減り、寂しさを感じてしまう可能性もあります。相手も「どうせ犬を理由に断られるだろう」と思ってしまい、誘わなくなるかもしれません。

犬は私たちにとって大きな癒しであり支えですが、人間同士のつながりも同じくらい大切です。愛犬が心配な場合は、「一度家に帰ってから合流してもいい?」「お世話を終えてから参加してもいい?」と、工夫してみましょう。

2.家族との時間を疎かにしてしまう

ゲームする子供たちと犬

愛犬が生活の中心になると、家族との時間も犠牲になることがあります。

例えば、夫婦で楽しみにしていた趣味や毎年恒例の家族旅行も「犬がいるから遠出はできない」と諦めてしまうケースです。

「犬も一緒に行ける場所」ばかり探していると、子どもたちが本当に行きたい場所へ行けず、不満がたまることもあります。

確かに、犬と暮らすことで我慢しなければならないことは増えます。以前は当たり前にできたことが、難しくなることもあります。それでも犬を迎えたのは、家族全員が話し合い、納得した結果のはずです。

誰かが一方的に我慢しすぎることがないよう、愛犬を中心に計画するのではなく「愛犬も含めた家族全員が楽しめる計画」を意識しましょう。

3.できないことが増えてストレスを感じてしまう

暗闇、上目遣いの犬の顔

愛犬中心の生活になると、日常の制限が増えてストレスを感じることがあります。

  • 長時間の外出ができない
  • 預ける不安から旅行を諦める
  • 朝の散歩のため休日も早起き
  • 誤飲防止のため常に部屋を片づけなければならない
  • 帰宅時間が遅くなる外食や飲み会に行きづらい
  • 夏は熱中症対策でエアコン代がかかる
  • 自分の趣味や買い物に自由にお金を使えない

幼い頃から犬と暮らしている人は、こうした制限を当たり前と感じるかもしれません。しかし、大人になってから犬を飼い始めた場合、小さな制約も大きなストレスに感じやすいです。

初めて犬を迎えるときは、楽しみや喜びだけでなく「我慢しなければならないこと」も事前に理解しておくことが大切です。

まとめ

抱っこされた犬2匹

愛犬が生活の中心になることで起こりうるリスク3つについて解説しました。

  • 人間関係を疎かにしてしまう
  • 家族との時間を疎かにしてしまう
  • できないことが増えてストレスを感じてしまう

犬は自分で散歩も食事もトイレの掃除もできません。そのため、飼い主が優先しなければならない場面は多くあります。

しかし、あまりにも愛犬が生活の中心になりすぎると、飼い主自身が肉体的・精神的に疲れてしまいます。

飼い主の不安やストレスは愛犬にも伝わり、心身の不調や病気の原因になることもあります。だからこそ、完璧を目指さず、時には「今日は夜の散歩はお休み」などの手抜きも大切です。

職場の仲間や遠くの家族、友人や恋人など、愛犬以外の人との時間も意識的に持つことが、結果的に愛犬との暮らしをより豊かにしてくれるはずです。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。