犬をより幸せにさせる暮らしのヒント
1.適切な食事を与えること
愛犬の健康と体をつくるためには、栄養バランスの整った適切な食事が欠かせません。
まずは愛犬の健康状態を正しく把握することが大切です。年齢に関係なく、年1回の健康診断を受けるようにしましょう。
消化機能が弱い犬には消化に配慮した食事、腎臓や肝臓に問題がある犬にはそれぞれの臓器をサポートする食事、尿結晶ができやすい犬には尿ケアのための食事が適しています。
少食な犬には少量でも高栄養なフード、体重が増えやすい犬には満腹感をサポートする食事など、目的に合わせたフードもあります。
「どんな食事が合うのか」「適切な量はどれくらいか」「今の食事が本当に合っているのか」と迷ったら、遠慮せず獣医師に相談しましょう。
2.適切な運動量を確保すること
朝と夕方の基本的なお散歩に加えて、室内遊びやドッグランでの自由運動、時には強度の高い運動など、愛犬に合った運動量を確保しましょう。
お散歩は単なる排泄のための時間ではありません。外の世界には犬の五感を刺激する匂いや音、景色があふれています。触れたり嗅いだりすることは、犬にとって大きな楽しみであり、ストレス解消にもつながります。
犬はコミュニケーションの動物です。飼い主や家族との触れ合いはもちろん、他の犬や人との交流も社会性を育む大切な要素です。
運動不足やエネルギーの発散不足は、吠える・噛むなどの問題行動を引き起こす原因になることもあります。暑さや寒さ、悪天候で外に出られないときは、室内遊びを工夫して取り入れましょう。
3.愛犬だけの安心空間を与えること
犬は本来、地面に巣穴を掘って暮らしていたため、薄暗くて狭い場所を好む傾向があります。現代の犬も同じで、テーブルやソファの下、家具の隙間などに入り込む姿を見たことがあるのではないでしょうか。
ケージやクレートなど、愛犬だけが安心できる専用の空間を用意してあげましょう。ハウス型やドーム型のベッドも好まれる傾向があります。
普段あまり使っていなくても、動物病院やお出かけ、災害時など、クレートは必ず役立ちます。
犬がクレートに入っているときは「休みたい」「不安を感じている」「体調が悪い」などのサインです。
クレートの広さは中で方向転換できる程度で、高さは立ったときに5cmほどの余裕があり、奥行きは伏せられる程度が目安です。
4.必要最低限のしつけをすること
人間社会で暮らす犬にとって、必要最低限のしつけは幸せに暮らすための大切な土台です。
「おすわり」「待て」「おいで」「放せ」などの基本指示は、犬を落ち着かせ、安全や命を守るためにも重要です。
たとえば、他人や犬に興奮して吠え続ける場合は、おすわりや待てで落ち着かせることができます。
しつけの時間は、愛犬と飼い主の大切なコミュニケーションの時間でもあります。遊びの延長として楽しく一緒に取り組むことが、上手にしつけを進めるコツです。
まとめ
犬をより幸せにさせる暮らしのヒント4つを解説しました。
- 適切な食事を与えること
- 適切な運動量を確保すること
- 愛犬だけの安心空間を与えること
- 必要最低限のしつけをすること
「愛犬を幸せにしたい」と思うあまり、飼い主さん自身が気疲れしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、無理せず他人に頼る勇気を持つことも大切です。
困ったときは「相談だけで迷惑かも…」と遠慮せず、獣医師や専門家に相談してみましょう。