あなたの愛犬は出迎え派?
あなたの愛犬は、玄関であなたの帰宅を出迎えてくれるでしょうか?
とある犬の飼い主向けのアンケートでは、飼い主さんやご家族の帰りを察知すると答えた方が85.1%と圧倒的に多い結果になったそうです。
飼い主さんの帰宅を察知したからといって、すべての犬が玄関に駆けつけて出迎えてくれるとは限りません。中には、「気付いた様子を見せるが玄関が開くまでは寝ている」とか「気付いた様子を見せるもののずっと寝たまま」という回答もあったようです。
もしかすると、出迎えない15%の犬ものんびりと構えているだけで、実は飼い主さんの帰宅には気付いているのかもしれません。
犬が飼い主の帰宅に敏感な理由
まずは、多くの犬が飼い主さんの帰宅を敏感に察知し、出迎えてくれる理由を探ってみましょう。
1.不安からの解放
犬にとって、飼い主さんやそのご家族は、親や兄妹のような存在です。そのため、家に誰もいなくなる留守番の時間は、小さな子どもが留守番をしているときと同じように、とても心細くて不安な時間です。
そのため、犬は早く誰か帰ってこないかと、頼れる存在を待っているはずです。特に、もっとも信頼している飼い主さんが帰ってきてくれるのが、犬にとっても一番嬉しいことです。
2.退屈からの解放
長く一緒に暮らしていると、飼い主さんとの間に信頼関係がしっかりと築かれます。そうすると、犬も「飼い主さんは必ず帰ってくる」と信じられるようになり、留守番中も以前ほど強い不安を感じなくなると考えられています。
しかし、その代わりに襲うのが「退屈」です。1日の多くの時間をうとうとしながら体を休める犬でも、1日中独りで過ごせば、退屈するのも当然です。窓の外を眺めたり家の中を点検したりと、犬なりにすることを見つけはしますが、やはり飼い主さんと一緒に散歩に行ったり遊んだりしたくて待っているのです。
3.空腹からの解放
飼い主さんが帰宅すると、最初にしてくれるのが「夕飯」という習慣のご家庭も多いのではないでしょうか。つまり、愛犬にとって飼い主さんの帰宅時間は食事の時間でもあるわけです。帰りがいつもより少しでも遅くなると、「まだかな。お腹空いたなぁ。」などと思いながら、飼い主さんの帰宅を待っているのかもしれません。
犬が飼い主の帰宅を察知できるのはなぜ?
聴覚
犬の優れた聴覚は、人の約4倍の可聴範囲を持ち、1km先の音も聞き取れることが分かっています。つまり、人には聞こえない高周波の音やごく微かな音も、犬には聞こえているのです。そこで、もっとも有力な「帰宅を察知する」能力は、この優れた”聴覚”ではないかと考えられています。
自家用車のエンジン音や飼い主さん特有の歩き方の足音、いつも腰にぶら下げている鍵束、お気に入りのアクセサリーが揺れて擦れる音など、飼い主さん独特の音を聞き分けているのです。
嗅覚
犬は聴覚だけではなく、嗅覚も非常に優れています。微かなニオイも察知できますし、人には嗅ぎ分けられない微妙な違いも嗅ぎ分けられ、その能力は実際の捜索等の現場で活かされています。犬が留守番をしている環境によっては、自宅に近づいてくる飼い主さんのニオイを察知できる場合もあります。
正確な体内時計
常に不規則な仕事で、いつ帰宅できるか分からないという飼い主さんもいるでしょうが、毎日ほぼ同じような時間に帰宅できる飼い主さんもいます。その場合、飼い主さんの習慣と犬が持っている正確な体内時計を組み合わせて、「そろそろ飼い主さんが帰ってくる時間だ」ということを察知する犬もいるようです。
洞察力
飼い主さんの留守中でも、ご家族のどなたかが愛犬と一緒に家にいるというケースも多いはずです。その場合、人を観察して感情を読み取る洞察力の優れた犬は、ご家族の様子から飼い主さんの帰宅を察知できるようです。
例えば必ず「帰るコール」や「帰るメール」をする習慣がある場合は、その着信音とご家族の表情、体内時計などを組み合わせて判断したり、ご家族が夕飯の用意を始めたら「そろそろ帰ってくる」と判断したりといった具合です。
まとめ
いろいろな理由で飼い主さんの帰宅を待ち侘びている犬は、自分が持っているあらゆる能力を組み合わせて、いち早く飼い主さんの帰宅を察知します。
そして、愛犬の歓迎を期待しながら帰宅する飼い主さんも、きっと多いことでしょう。愛犬のお出迎えは、お互いの愛情をさらに深められる瞬間だともいえます。
ただし、歓迎してくれる愛犬があまりにも激しく興奮している場合は問題です。犬にとって、激しい興奮は体にかかる負荷も大きく、あまり好ましいことではありません。
その場合、飼い主さんが冷静になり愛犬をクールダウンさせることを最優先してください。愛犬が落ち着いてから、静かにゆっくりとお互いをねぎらいあうことで、1日を最高に幸せな気持ちで締めくくれるでしょう。