愛犬と一緒に寝ることのメリット・デメリット
最初に、愛犬と一緒に寝ることのメリットとデメリットを整理し、添い寝することの是非について考えてみましょう。
愛犬と一緒に寝るメリット
犬にとっては、不安な出来事があった後でも飼い主のそばで安心して眠れることが大きなメリットです。寒い季節には、同じ布団の中で体を寄せ合い、暖を取りながら眠ることもできます。
一方、飼い主にとっては、昼間は見られない愛犬の寝姿や呼吸の様子を観察できるほか、添い寝を通じて愛情や絆がより深まるという魅力があります。
愛犬と一緒に寝るデメリット
しかしデメリットもあります。犬にとっては、飼い主の動きや寝返りが気になって安眠できなかったり、押されてケガをするリスクがあります。さらに、毎晩添い寝を続けることで、飼い主がいないと眠れない習慣がつくこともあります。
飼い主にとっては、人には感染する可能性のある人獣共通感染症のリスクや、愛犬が気になって眠りが浅くなる恐れがあります。
結局一緒に寝るのは良いの?悪いの?
結論としては、安全面を確保し、お互いが快適に眠れる環境であれば添い寝は問題ありません。
大切なのは、飼い主と愛犬の関係性やその時の状況に合わせて柔軟に判断することです。必ず毎日添い寝する必要はなく、その時々で愛犬に寝場所を自由に選ばせるのも良い方法です。
愛犬が一緒に寝てくれないときの理由
それでは、飼い主さんの意に反して愛犬が一緒に寝てくれないときの理由について考えてみましょう。理由がわかれば、一緒に寝るための対策を見つけられるかもしれません。
1.落ち着いて眠れる環境ではない
犬と人では、五感の精度が異なります。特に就寝時には、小さな音もうるさく、薄暗い照明もチカチカと眩しく、良い香りも刺激臭だと感じているかもしれません。
また飼い主さんのいびきや寝相の悪さが、犬の安眠を妨げている可能性もあります。
2.もっと寝心地の良い環境が他にある
もしかすると、飼い主さんの布団やベッドよりも、愛犬にとってはもっと寝心地の良い環境が他にあるのかもしれません。
睡眠は犬の健康にもとても大切な要素なので、愛犬が最も寝心地の良い環境で寝られるのが、その犬にとって一番の幸せです。
3.過去に嫌な経験をした
一緒に寝たときにベッドから落ちた、寝相で押された、しつこく撫でられて眠れなかったなどの経験があると、距離を取ることもあります。
4.飼い主の機嫌が悪いので近寄りたくない
飼い主さんの機嫌が悪くて、近寄りたくない日もあるかもしれません。
寝る直前に飼い主さんに叱られてまだ怒っている、お酒を飲みすぎていつもと様子が違うなど、飼い主さんご自身が犬を敬遠させている可能性もあるでしょう。
5.ベッドへの上り下りができない
ベッドが高すぎて自力では上り下りができないために、一緒に寝られないということもあるかもしれません。
またシニア期の場合は、足腰の筋力低下でベッドに上れなくなったということもあるかもしれません。
6.寝る時は独りで落ち着いて寝たい
中には、寝る時は独りで落ち着きたいという犬もいます。大好きな飼い主さんでも、寝る時だけは邪魔されずにゆっくりと寝たいという気持ちがあるようなら、尊重してあげましょう。
7.飼い主をまだ信頼していない
そもそも、まだ飼い主さんとの間に信頼関係ができていないのかもしれません。何年も一緒に暮らしていても、愛犬のお世話はほとんど別のご家族がやっているような場合も同様です。
まずは、愛犬と向き合う時間を増やして信頼の絆を結ぶことが最優先です。
一緒に寝てくれない愛犬に配慮してあげるべきこと
愛犬にとって居心地の良い環境の整備
人が心地よい室温は26℃前後ですが、犬にとっての心地よい室温は20℃〜23℃程度とかなり低温です。
また、アロマ、芳香剤、タバコなどの人工的なニオイは、犬には刺激が強すぎます。
他にも、就寝時の室内の明るさやベッドの高さ、マットや布団の柔らかさ、BGMや家電品のモーター音など、複数の観点から再点検してあげましょう。
なお、飼い主さんが寝ていても、愛犬が自由にトイレに行けるようにしておくことも、愛犬の健康や布団への粗相を予防するために大切です。
飼い主さんへの感染を予防するための衛生管理
寝室や寝具類のこまめな掃除や洗濯の他、愛犬のブラッシングやシャンプー、ワクチンや駆除薬の定期的な投与による健康管理などは、愛犬のため、そして飼い主さんご自身の身を守るためにも役立ちます。
愛犬のための安全対策
安全のためには、ベッドをやめて布団に変えるといった大掛かりな見直しが必要になることもあります。また愛犬との体格差が大きい場合は、一緒に寝ること自体を諦める必要があるかもしれません。
一緒に寝たがらない場合は無理強いしない
いろいろな対策をしても、愛犬がどうしても一緒に寝たがらないケースもあるでしょう。その場合は、無理に一緒に寝ようとせず、お互いがそれぞれ快適に寝られる環境を別々に整備することも考えてあげましょう。
まとめ
愛犬と一緒に寝ることは、決して悪いことではありません。愛犬にとって寝心地の良い環境を作ったり、安全を確保したりしながら、無理強いせず自然と添い寝ができる関係を構築できるように工夫してみてください。
ただし、飼い主さんと一緒でなければ寝られない犬になってしまうのも、問題です。愛犬と適度な距離を保ち、飼い主さんへの依存度が高くなりすぎないように注意することも忘れないでください。