犬に『水分補給』をさせるときの絶対NG行為4選 健康被害をもたらす水の与え方とは?

犬に『水分補給』をさせるときの絶対NG行為4選 健康被害をもたらす水の与え方とは?

1年を通して十分な水分を補給することは欠かせません。しかし、水の与え方を間違えてしまうと、愛犬に健康被害をもたらす恐れもあります。本記事では、犬に『水分補給』をさせるときの絶対NG行為をまとめました。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に与える理想的な1日の水分量目安は?

水を飲む犬

犬にとっても1日に適正量の水分を補給することは健康に不可欠です。では、犬に与える1日の理想的な水分量はどのくらいが目安なのでしょうか。

通常時であれば、体重1kgあたり50mlが目安と言われています。そのため、4〜5kg程度の小型犬ならば、最低でも200〜250ml、15kg前後の中型犬であれば750ml、30kg前後の大型犬であれば1500mlです。

ただし、これはあくまで目安量であり最低限の目安です。気温や運動量、その犬の特性によって十分な水分量は変わってくるので、愛犬がどのくらい水を欲しているのか観察し、十分な量の水分を補給できるように用意してあげましょう。

犬に『水分補給』をさせるときの絶対NG行為4選

水を飲む犬

犬に水分補給をさせるとき、下記のような与え方をしていると健康被害をもたらす危険があります。ここで紹介する行為は避けてください。

1.水をこまめに取り替えない

犬に与える水は、なるべく新鮮な状態を維持してあげてください。最低でも1日に2回、朝晩を目安に交換してあげましょう。

水をこまめに取り替えないと、飲み水の中に埃や抜け毛などが入ってしまい、細菌が繁殖する恐れがあります。すると、飲み水による中毒症状を引き起こすリスクも懸念されるため、傷んだ水は与えるべきではありません。

2.水の温度が冷たすぎる、熱すぎる

よく暑い夏場にはキンキンに冷えた水を与えようと考える人がいますが、冷たすぎる水は犬の胃腸の働きを下げてしまうため、腹痛や下痢などの健康被害をもたらしがちです。

また、水の温度が熱すぎると火傷を負ってしまうので、水を与える際は必ず常温の水を用意しましょう。

3.水道水以外の水を与える

ミネラルウォーター

犬に水を与えるとき、「より美味しい水を」と水道水以外の水を与えたいと考える人もいるでしょう。しかし、基本的に日本国内では、犬の飲み水は水道水が最も適しています。

ミネラルウォーターも軟水であれば大きな問題にはなりませんが、硬水や水道水よりも硬度が高いミネラルウォーターはお腹を壊す恐れがあるので注意が必要です。

もちろん、炭酸水やフレーバー水は、犬にストレスを与えたり体調を崩す原因になるので与えてはいけません。

4.用意している水分量が足りない

十分な水を用意していないと、犬が脱水症状に陥ってしまう恐れがあります。

特に夏場や暖房の効いている冬場は、水分補給量が増える犬が多いです。愛犬の水の補給量を観察し、普段より多めに用意してあげるなど配慮しましょう。

愛犬の健康を守る水の与え方は?

水を与える子ども

愛犬に水を与える際は、愛犬の健康を最優先に考えて水を与えましょう。

  • 犬に与える水は常温の水道水を使う
  • 水は1日に2〜3回、新しい水へ取り替える
  • 1日の理想の水分補給量より少し多めに用意しておく
  • 夏場や冬場はいつもより多めに水を準備する

以上のポイントを守って、愛犬がより快適に、健康的に水を補給できるよう努めてください。

まとめ

外で水分補給する犬

犬に水分補給させるときは、飼い主の自己満足ではなく、犬にとってどのような飲み水が最適なのかを考えて与えることが重要です。今回紹介したNGな与え方に気をつけて、犬が「美味しい」と思えるような水を与えましょう。

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