毛がたくさん抜ける犬と抜け毛が少ない犬の違い
犬の中には抜け毛が多い犬種と少ない犬種がいます。なぜ同じ犬の中でも毛の抜ける量にこれほどまで差があるのでしょうか。
基本的に、毛がたくさん抜ける犬種はダブルコート犬種であることが多いです。これは、皮膚を保護するオーバーコートと、体温調節の役割を担うアンダーコートの二重構造になっている被毛の種類を指します。
一方、シングルコート犬種は皮膚を保護するオーバーコートのみを持つため、換毛期に大量に生え変わるアンダーコートを持ちません。したがって、ダブルコート犬種に比べると抜ける毛の量が圧倒的に少ないのです。
『毛がたくさん抜ける』犬種5選
では、犬の中でも特に毛がたくさん抜ける犬種には、どのような犬種が該当するのでしょうか。ここでは一部の犬種をピックアップしてご紹介します。
1.日本犬
日本犬はダブルコート犬種が多いため、春と秋になると大量に毛が抜けることで有名です。
- 柴犬
- 秋田犬
- 甲斐犬
特に秋田犬は体も大きいため、被毛面積も広く、たくさん毛が抜けがちです。
2.レトリーバー犬種
日本で多く飼育されている以下のレトリーバー2犬種も多くの毛が抜ける犬種です。
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
ラブラドールレトリバーは硬めの毛が、ゴールデンレトリバーは柔らかいふわふわとした毛が抜けます。
3.シベリアンハスキー
シベリアンハスキーは極寒の地で生まれた犬種なので、被毛の厚さもある犬種です。そのため、換毛期になると、他の犬種と比べても大量の毛がごっそりと抜け落ちます。
4.コーギー
中型犬では、コーギーが抜け毛の多い犬種として挙げられます。比較的短毛な犬種ですが、ダブルコート犬種でありながら毛が密集しているため、見た目以上にたくさんの毛が抜けることで驚く飼い主さんも多いです。
同じ短毛犬種では、パグやフレンチブルドッグなども短毛ながら、多くの毛が抜ける犬種なので、ブラッシングは欠かせません。
5.ポメラニアン
小型犬からはポメラニアンを紹介します。ふわふわと柔らかい毛が特徴的な犬種ですが、抜け毛の量が多い上に長毛種なので、抜け落ちた毛が目立ちやすい犬種です。
小型犬なので、大型犬や中型犬に比べると抜ける毛の量は少なくなりますが、小型犬の中では抜け毛の多い犬種だと認識しておきましょう。
毛がたくさん抜ける犬の適切なお手入れ方法
毛がたくさん抜ける犬を飼っている方は、抜け毛を減らしたり毛玉を防ぐためにも毎日のこまめなブラッシングが欠かせません。
特に、春(3月〜7月ごろ)と秋(9月〜11月ごろ)は換毛期が訪れるので、普段以上に抜け毛が増えます。しっかりブラッシングをし、定期的にシャンプーすることで抜け毛や毛玉を予防しましょう。
長毛犬種の場合は、事前にアンダーコートをトリミングサロンなどでお手入れしてもらうことで、抜け毛の量を減らすことも可能です。
まとめ
いかがでしたか。犬種によっては毛が大量に抜ける犬とあまり抜けない犬がいます。毛がたくさん抜ける犬を飼っている方は、毎日こまめにブラッシングをして、愛犬の被毛と皮膚を清潔に保ちましょう。