犬が飼い主の体をホリホリする心理3つ
犬には獲物を探したり巣穴を作ったりなど、本能から掘る習性を見せることがあります。そのため、家の中でも穴を掘るしぐさを見せることも少なくはありません。
では、飼い主の体を掘る場合はどうでしょうか?ここでは、犬が飼い主の体をホリホリする心理3つをまとめました。
1.安心感を得るため
子犬が母親のお腹を前足で押す「ミルク踏み」という行動は、成犬になっても見られることがあります。愛犬がうっとりした表情でホリホリするのは、そんな母乳を吸う動作の名残りかもしれません。
愛犬にとって飼い主さんの温もりが、母犬のような安心感を得る大切な存在になっていることも考えられます。愛情表現のひとつとして見守ってみるのもよいですね。
2.心地よい寝床を確保しようとしている
多くの犬は心地よい寝床を作るために、穴を掘るようなしぐさを見せます。その場所が飼い主さんのお腹の上や背中の上であるのは、その犬にとって寝心地のよいスペースなのでしょう。
つまり、入眠準備のために飼い主さんをホリホリしている可能性も考えられます。ホリホリすることで自分のニオイを飼い主さんにつけて、自分の所有物だと示している可能性もあるでしょう。
3.「遊んでほしい」とアピールしている
犬が元気な様子でホリホリしてくるときは、「遊ぼうよ」「散歩に行きたい」「退屈だよ〜」とアピールしている可能性もあります。過去に愛犬からホリホリされて、遊びに付き合ってあげた場合は、「ホリホリすると遊んでもらえる」と学習してしまったのかもしれません。
犬にとって穴を掘る行動はテンションが上がりやすく、暇つぶしにもなります。ただ、犬に思い切りホリホリをされるとケガを負ってしまいかねません。
要求のためにホリホリをされて困っている場合は、適切な対処を行う必要があるでしょう。
ホリホリをやめてほしいときの対処法
もし犬からホリホリされて困っている場合は、以下のような対処法を試してみてください。
ホリホリをされても反応しない
愛犬からホリホリされても、反応せずにスルーしましょう。「どうしたの?」などと反応を示すと、「ホリホリすると遊んでもらえる」と覚えてしまいます。
また、ホリホリされても「やめなさい」と叱らないようにしましょう。その場を立ち去ってしまうのもひとつの手段です。
寝心地のよい寝床を整える
飼い主の体をホリホリしながら眠る癖がある場合は、より寝心地のよい寝床を整えて移動させてみましょう。いきなり移動させるのではなく、飼い主さんのそばに来たらお気に入りのタオルを与えてみて、徐々に移動させてみてください。
犬用のソファーやベッドを利用したり、ケージにタオルをかけてほら穴に見立てたり、リラックスできるスペースを作ってみましょう。
ストレスやエネルギーを発散させる
犬が盛んにホリホリをするときは、エネルギーが有り余っている可能性もあります。また、散歩や遊ぶ時間が不足していると、ストレス発散に穴を掘ることもあるのでよく観察してみてください。
この機会にスケジュールを見直し、愛犬とスキンシップする時間を確保してみてはいかがでしょうか。
まとめ
犬が飼い主の体をホリホリする理由はさまざまですが、温もりや安心感を得ている場合も多いです。ただ、穴掘り行為に困っている場合は我慢をせずすぐに対処を行ってください。
飼い主さんの体や家具をホリホリしてお困りであれば、掘ってよい場所を寝床に集中させるなど対処をしましょう。