シニア犬に喜んでもらうためにできること5つ
シニア犬になると、体力や感覚機能が衰えてくるため、若い頃と同じように過ごすことが難しくなります。だからこそ、シニア犬にふさわしい喜びを与えたいものです。ここでは、シニア犬に喜んでもらうためにできることを、習慣づけておきたい理由とともにご紹介します。
1.ゆったりとした散歩
シニア犬になると、足腰が弱り、体力も低下してきます。そのため、若い頃と同じスピードや距離の散歩は、次第に負担になっていきます。そこで、ゆったりとした散歩に切り替えてあげましょう。このような散歩なら、シニア犬でも楽しみながらストレスを発散でき、きっと喜んでくれます。
これまでより距離を短くし、愛犬のペースに合わせてゆったり歩く散歩を習慣にすることで、無理なく筋力を維持することができます。また、散歩は脳への刺激となるため、認知症予防にもつながります。
2.こまめな声かけやアイコンタクト
年齢とともに視力や聴力が少しずつ衰えてくると、犬は不安を感じやすくなります。だからこそ、シニア犬には飼い主さんの存在を感じられるコミュニケーションが欠かせません。飼い主さんの存在感が愛犬に安心感を与えるのです。
愛犬がシニア犬になったら、こまめに声をかけたり、アイコンタクトを取ったりすることを意識しましょう。こまめな声かけやアイコンタクトを習慣にすれば、愛犬の不安が軽減され、精神的な安定につながります。また、飼い主さんとのコミュニケーションは、愛犬にとって大きな喜びにもなるはずです。
3.マッサージ
マッサージは筋肉の緊張をほぐし、血行を促進する効果があり、筋肉や関節が硬くなりがちなシニア犬にぜひ取り入れたいスキンシップです。リラックス効果もあるため、愛犬はきっと喜んでくれるでしょう。
マッサージをする際は、愛犬の様子を確認しながら、優しくゆっくりと行ってください。嫌がったり痛がったりするようであれば、すぐに中止しましょう。気持ちよさそうにしているようなら、日課として習慣づけることをおすすめします。マッサージを習慣化することで、愛犬の体の小さな変化や異変にも気づきやすくなります。
4.脳を刺激する遊び
シニア犬になると、若い頃のように走り回って遊ぶのは難しくなりますが、それでも遊びは大切です。そこで、体への負担が少なく、室内でも手軽にできる、脳を刺激する遊びを取り入れてみましょう。
例えば、おやつを隠して探させる「宝探しゲーム」や、知育玩具を使った遊びは、頭を使うため、脳に刺激を与えてくれます。こうした遊びは達成感も得られるため、シニア犬も喜んで取り組んでくれるでしょう。
脳を刺激する遊びを習慣づけると、脳が活性化され、認知症予防につながります。
5.食事の工夫
食事は、シニア犬の健康を保つだけでなく、日常の大きな楽しみのひとつです。しかし、年齢とともに食欲が落ちたり、食の好みが変わったりすることがあります。だからこそ、食事を工夫し、食べる喜びを与えてあげたいものです。
例えば、ドライフードをぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードやトッピングを加えたりして、香りが立つようにすると、食欲を刺激できます。
食事を工夫する習慣を続けることは、シニア犬の食欲低下を防ぎ、食の楽しみを維持することにつながります。
シニア犬を喜ばせるためのコツは?
シニア犬を喜ばせるにはコツがあります。シニア犬になった愛犬を喜ばせるには、どのようなことを意識したらよいのでしょうか?ここからは、シニア犬を喜ばせるためのコツを3つご紹介します。
1.愛犬のペースに合わせる
年齢を重ねると、日によって体調や気分にばらつきが出やすくなります。元気な日もあれば、ゆっくりと過ごしたい日もあるのです。また、散歩や遊びをしても、すぐに疲れてしまうこともあります。
そのため、愛犬の様子をよく観察し、愛犬のペースに合わせてあげることが大切です。例えば、散歩や遊びの途中で疲れた様子を見せたら、無理をせずに休ませてあげましょう。
飼い主さんの「喜ばせたい」という気持ちを押し付けず、無理なく喜ばせてあげるように心がけてください。
2.安心感を与えることを重視する
シニア犬は、身体機能や感覚機能の衰えから不安を感じやすくなります。そのため、安心感を与えることを重視しましょう。生活リズムを一定に保つこと、急な環境の変化を避けること、飼い主さんとコミュニケーションを取ることなどが、シニア犬の安心感につながります。
特別なことをするよりも、安心して穏やかに過ごせる時間こそが、シニア犬にとって最大の喜びとなることを心に留めておきましょう。
3.嗅覚を刺激する
シニア犬になっても、嗅覚はほかの感覚器官に比べて衰えにくい傾向があります。この嗅覚を刺激することで、脳が活性化され、心身の健康維持につながります。健康でいられれば、日々の生活に喜びを感じやすくなるでしょう。
嗅覚を刺激するには、散歩中ににおい嗅ぎをさせたり、室内でノーズワーク(嗅覚を使った遊び)を取り入れたりするのがおすすめです。
まとめ
今回は、シニア犬に喜んでもらうためにできることを5つご紹介しました。
どれもすぐに実践できることばかりですので、シニア犬の飼い主さんは、ぜひ今日から少しずつでも習慣にしてみてはいかがでしょうか?
シニア犬を喜ばせるための3つのコツも参考にして、愛犬にたくさんの喜びを与えてあげてくださいね。