犬が『雑草』を食べる心理5選
愛犬と散歩していると、道端の雑草に興味を持って嗅いでみたり、時には食べようとしたりすることはありませんか。犬が雑草を食べる光景は珍しいことではありません。
では、なぜ犬たちは雑草を食べたがるのでしょうか。ここでは考えられる理由を紹介します。
1.胃の不快感を和らげるため
犬が胃がムカムカと不快感を覚えた時や消化不良などの体調不良を起こしている時、草を食べることで不快感を和らげたり、便通を良くしようと試みたりすると考えられています。
草に胃の不快感を緩和する成分が含まれているかは定かではありませんが、繊維があるものを食べることで消化の働きを助ける役割があると犬たちは考えているのかもしれません。
2.ビタミンや繊維質など栄養を摂取するため
ドッグフードだけでは不足しがちなビタミンや食物繊維、ミネラルなどの栄養を補給するために草を食べているという話もあります。
中でも葉酸は野菜だけでなく草に含まれているケースも多いため、犬自身が栄養が不足していると感じている時、本能的に草を食べて補おうとすることがあるようです。
3.日々のストレスを解消している
日々、ストレスを感じている犬は、なんらかの行動をとることでストレスを発散しようとすることがあります。その1つとして草を食べる、草をいじるといった行為が該当することも。
運動不足や愛情不足、散歩の仕方に不満があるなど、日々鬱憤が溜まっている気持ちを発散するために取り組んでいたり、時には飼い主の気を引こうとして草を食べようとすることもあるようです。
4.遊び道具として認識している
散歩に出かけるたび、楽しそうに雑草に近づいていってむしるように草を口に含んでいる場合は、雑草を遊び道具として認識している可能性があります。
特に子犬は目新しいものに好奇心や興味を惹かれるため、初めて嗅ぐニオイや見るものに対して興味をそそられるのです。その結果、雑草をお散歩中に見かける遊び道具として認識し、おもちゃとして口に含んでしまいます。
5.まだ家に帰りたくないための時間稼ぎ
そろそろ家に帰ろうと帰路につこうとすると、途端に道端のニオイを嗅ぎ始めたり、時には近くに生えていた雑草をイタズラしてみたりする犬がいます。
これは、「まだ家に帰りたくない」という意思の表れであり、雑草を食べたりいじったり、ニオイを嗅いだりすることで「まだ忙しいので帰れません」と飼い主に伝えているのです。
犬が雑草を食べることで起こりうる危険性
犬が雑草を食べてしまった場合、どのような危険が起こりうるのでしょうか。
- 雑草に除草剤などの農薬が撒かれている場合、摂取してしまう
- 生えている雑草自体に毒がある
- 雑草に棘があり、皮膚や眼球を傷つけてしまう恐れがある
上記のような危険性が懸念されるので、原則、愛犬を雑草が多く生えている場所に近づけない方が安全でしょう。
他にもダニやマダニ、病原菌などが雑草に付着している恐れもあるので、あらゆるリスクを考慮して雑草を食べないよう注意を払ってください。
犬が雑草を食べないように飼い主ができること
犬が雑草を食べないように飼い主ができることといえば、なるべく雑草の多く生えている場所に近づかないようにしたり、散歩ルートを検討し直すといった対策でしょう。
また、雑草が生えている場所の前を通らなければいけない場合、飼い主が盾となって雑草が視界に入らないよう防いだり、小型犬であれば抱っこして足早に通り過ぎても良いかもしれません。
ただし、犬にとって草花のニオイを嗅ぐ行為は、本能的に満足感を得る行為でもあります。したがって、危険性のない草花であれば、念のために食べないよう注意を払いながらニオイを嗅がせてあげましょう。
まとめ
犬が雑草を食べてしまうのは、胃の不快感を和らげるためだったり、ストレス発散だったり、遊んでいるだけということもあります。ただし、中には危険な症状を引き起こしてしまう雑草もあるため、なるべく食べないように注意を払いましょう。