愛犬が飼い主の前を素通りする心理
愛犬がこちらに向かって来ていると思ったら、そのまま素通りして行ってしまった…。そんなちょっと切ない瞬間、飼い主さんなら一度は経験があるのではないでしょうか。
「なんで無視するの?」と思ってしまいがちですが、実はこの“素通り”には、犬なりの深い理由や気持ちが隠されていることがあります。
今回は、愛犬が飼い主の前を素通りする主な心理を4つご紹介します。
1.飼い主をからかって遊びたい
愛犬がわざと飼い主の前を素通りするのは、「かまってほしい」「遊びたい」という気持ちの表れかもしれません。
実際には素通りしているように見えても、飼い主の反応をしっかりチェックしています。名前を呼ばれたり、追いかけられたりすることが楽しくて、ゲーム感覚で行動している可能性もあります。
「何だかんだ言って、構ってくれるから嬉しいな」と思っているのかもしれません。そんなときは、愛犬の遊び心に付き合ってあげると、コミュニケーションもより深まります。
2.気づかれないように飼い主の様子を確認したい
愛犬がそっと飼い主の前を通り過ぎるのは、気配を感じつつ、こっそり様子をうかがっている行動かもしれません。
犬は私たちのように目で確認するよりも、嗅覚や聴覚を頼りにしています。実は通りすがりに、音やニオイで飼い主の状態をチェックしているのです。
気になって見に来たけれど、特に異変がなければスッと離れていく。そんな「安心確認」のような行動だと考えられます。
3.飼い主に自分の姿を見せたい
犬はとても空気を読む動物です。飼い主が部屋にいることを知っていて、「ちょっと顔見せに行こう」と思って姿を見せに来ることがあります。
飼い主が名前を呼ぶ前に、「ここにいるよ」と通りすがりで存在を伝えてくれているのかもしれません。
これは、飼い主に安心してもらいたい、気にかけてくれていることに応えたいという、愛犬なりの気遣いの行動といえるでしょう。
4.家族が帰って来ることを知らせたい
犬の聴覚は非常に優れており、家族の足音や車の音を遠くから聞き分けることができます。
そんなとき、飼い主の前を素通りして玄関へ向かったり、逆に玄関からリビングへ戻ったりする様子が見られることがあります。
これは「家族が帰って来るよ」と知らせようとしている合図かもしれません。ソワソワしたり、しっぽを振っていたり、喜びの表情を見せているなら、もうすぐ誰かが帰宅するサインです。
まとめ
愛犬が飼い主の前を素通りする心理を4つ解説しました。
- 飼い主をからかって遊びたい
- 気づかれないように飼い主の様子を確認したい
- 飼い主に自分の姿を見せたい
- 家族が帰って来ることを知らせたい
こうした行動には、愛犬なりの思いやりや信頼が詰まっています。
たとえ高齢になって感覚が鈍っても、飼い主の存在にまったく気づかない…ということはほとんどありません。それだけ犬にとって飼い主は大切な存在であり、日々気にかけている証拠といえるでしょう。
もしまた素通りされても、そっと「今、何を感じているのかな」と想像してみると、愛犬との絆がもっと深まるかもしれませんね。