犬がおもちゃに向かって唸るときの理由3つと適切な対処法
犬がおもちゃに向かって「ウー」と唸るのは、主に3つの原因が考えられます。愛犬の行動が気になる際には、以下の理由とそれぞれの対処法を参考にしてみましょう。
1.遊びたくて興奮している
犬が「ウー」と唸る姿は不機嫌にしか見えないかもしれませんが、実は楽しくて唸る場合もあるんです。興奮が高まると唸る癖のある犬であれば、お気に入りのおもちゃを見て唸ることもあります。
口角を上げて、プレイバウのような姿で尻尾を振りながら「ウー」と唸る犬も多いですが、必ずしも怒っているとは限りません。遊びたい気持ちが高まり、「早く一緒に遊ぼう!」という気持ちが抑えきれていない可能性もあります。
おもちゃを口にくわえて持って来たのに、唸る犬も遊びに誘っている可能性が高いです。おもちゃを見せて満足する犬もいるので、遊び方はその犬によって違います。
ただ、楽しくて興奮している場合でも、本気で噛みついてしまう可能性もゼロではありません。唸り声が強くなったら一旦その場を離れるなどをして、犬が冷静になるのを待ちましょう。
興奮しやすい犬であれば、できるだけ興奮する前に「お座り」「ふせ」などの指示を出して、クールダウンさせることが大切です。
2.所有欲が高まっている
所有欲が強い犬は、人の気配などを感じると唸ることがあります。自分のものを取られたくない気持ちが高まるのは、犬の本能から来る自然な行動です。
所有欲が高まったのは、過去におもちゃを取り上げられたなどの嫌な経験があるからかもしれません。ほかにも、多頭飼いのご家庭や、幼少期の頃に物を取り合う機会が多かった場合にも、強い所有欲が表れる場合もあります。
小さなお子様やほかのペットがいるご家庭は、所有欲が高まっている犬に近づけないようにしましょう。「自分のもの」とアピールするように唸ってくる場合は、むやみに近づくと噛み付く可能性があるため注意しなければなりません。
まずは、落ち着くまで一旦その場を離れましょう。犬の所有欲を減らすためには、日常的にものとおやつを交換するといったしつけを行っておくのもおすすめです。
「ちょうだい」のトレーニングを繰り返し行い、手放すことに慣れると、おもちゃに対する所有欲が少しずつ薄れていきます。
3.警戒心が高まっている
犬が不意におもちゃに唸るのは、何らかの警戒心が高まっている可能性もあります。おもちゃ自体に不安を抱いているのか、近づいてくる人やほかの犬などに警戒しているのかをよく観察してみてください。
新しいおもちゃに対して唸り声を上げる場合は、一旦片付けてしまいましょう。怖がりな犬であれば、音が出たり動いたりするおもちゃを嫌がる可能性もあります。
愛犬が好むおもちゃがわからない場合は、普段遊ぶものが何かよく観察してみましょう。サイズや感触、噛み心地、においなどを細かくチェックしてみてください。
おもちゃをすぐに破壊してしまう犬は、狩猟本能が高い可能性があります。どんな犬にもある本能なので大きな心配をする必要はありませんが、おもちゃの残骸を誤って口にしないように注意し、すぐに片付けることが大切です。
まとめ
もし愛犬がおもちゃに向かって唸っていたら、まずは冷静に「どうしたんだろう?」と原因を探ってみてください。その際には、噛みつかれる恐れもあるため、むやみに近づくのはやめましょう。
もし上記のような原因に当てはまらない場合は、体調不良や欲求不満なども含めて考えてみてください。不安が残る場合は、一度獣医師に相談することもおすすめします。