犬に絶対NGな『果物の種』5選
犬に果物を与えるときは、まず果物に有毒性がないか確かめ、その後果物に入っている種を取り除きましょう。果物によっては有毒な成分が種に含まれていたり、種で窒息する恐れもあるので絶対に与えないでください。
1.桃の種
桃の種には「アミグダリン」と呼ばれる成分が含まれています。これは犬の体内に入ってしまうと、体内で青酸ガスが発生し、アミグダリン中毒を引き起こす恐れがあるので非常に危険です。
アミグダリン中毒は、痙攣や呼吸困難、嘔吐や下痢といった症状が約30分〜1時間程度で発症します。
また、桃の種は大きめのサイズなので、飲み込んでしまうと喉に詰まらせたり、腸閉塞を引き起こす危険もあるので絶対に与えないでください。
2.さくらんぼの種
さくらんぼに含まれている種にもアミグダリンが含まれているため、アミグダリン中毒を引き起こす恐れがあります。
また、さくらんぼの種も大きさ的に喉に詰まらせてしまう危険があるので、さくらんぼを与える際は、誤飲しないようにあらかじめ取り除いておきましょう。
3.りんごの種
りんごの種にはアミグダリンが含まれています。アミグダリンは、摂取すると消化する過程でシアン化水素を引き起こし、犬にとって致死性の高い毒物となるのです。
少量であっても呼吸困難や痙攣といった症状を引き起こし、最悪の場合、死に至る危険性もあるので、絶対に与えないでください。
4.びわの種
びわの種にもアミグダリンが含まれているため、アミグダリン中毒(青酸中毒)を引き起こすリスクが高まります。
また、びわの場合は種だけでなく、葉にもアミグダリンが含まれているので、屋外などで誤って葉をかじって飲み込まないように気を付けてください。
5.プルーンの種
プルーンは種だけでなく、全ての部分を犬に与えてはいけない果物とされています。特に種や茎、葉にはアミグダリンが多く含まれていて、呼吸困難やショック症状を引き起こす恐れがあります。
さらに、プルーンにはカリウムが多く含まれているため、腎臓病などの持病がある犬は高カリウム血症のリスクも懸念されます。プルーンは犬に与えないように気を付けましょう。
果物の種を誤食してしまったときにまずやるべきこと
もしも果物の種を誤食してしまった場合、様子見をせずに早急に動物病院へ連れて行ってください。種に含まれるアミグダリンは、摂取してから30分〜1時間ほどで症状を引き起こすからです。
動物病院では、何の種を摂取してしまったのか、どれくらい摂取したのか、誤飲した時刻などを詳細に伝え、診察や検査を受けましょう。必要に応じて治療や処置が必要になる可能性もあります。
まとめ
果物の種は、窒息や腸閉塞などの危険だけでなく、種に含まれる成分が毒素を含み、愛犬の体に悪影響を及ぼす危険があります。果物の種を誤飲してしまった場合は、様子見をせずに動物病院へ連れて行きましょう。