愛犬家に朗報!オキシトシンの驚くべき効果について

愛犬家に朗報!オキシトシンの驚くべき効果について

幸せになれるホルモンのオキシトシン。愛犬との間での分泌方法は、まず愛犬の視線に気づくことがキーポイント。分泌方法を知って、愛犬と一緒にますますハッピーにすごしましょう!

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幸せホルモン『オキシトシン』とは

『オキシトシン』とは、簡単に言ってしまえば、脳から出されるホルモンで、別名「絆ホルモン」、「幸せホルモン」、「愛情ホルモン」、「信頼ホルモン」、「思いやりホルモン」、「抱きしめホルモン」等々と呼ばれ、「つながり」形成のホルモンです。
特に「幸せホルモン」としてこの名前をご存じの方も多いかも知れません。

オキシトシンは基本的には人間にとって、ストレスを緩和し幸せな気分をもたらす物質です。
ストレスを感じた場合に、そのストレスで分泌されるマイナス効果のホルモンを打ち消して、中和するために分泌される、プラスのホルモン物質なのです。

「犬と見つめ合うとオキシトシンが出る」は少し違う!?

見つめる犬

このオキシトシンは、2015年頃から多くのメディアで取り上げられ、「犬と見つめ合うと、オキシトシンがたくさん出て人が癒される」ということを聞いた方も多いのではないでしょうか。

ですが、このことについては、犬と人間の関わりを研究する麻布大学獣医学部伴侶動物学研究室の助教授『永澤美保氏』によると、この表現は少し解説不足な面があったそうで、「動物実験ではオキシトシンの関与によりストレス物質が減少するという結果が出いてるものの、人ではまだそのようなメカニズムはきちんと検証されていない」とのことです。
また永澤氏は、「実際には見つめ合うという行為そのものが、飼い主さんのオキシトシンの量を増やしたというわけではない」とも語っているそうです。

では、「飼い主と愛犬との見つめ合いで分泌するオキシトシン」と意訳的タイトルを冠して拡散されてしまった研究結果は、本当はどうタイトルされるべきだったかと言うと、「犬が飼い主さんを注視した時に、飼い主さんが犬の視線に気づいて、それをきっかけとして、やりとりする機会を多く持った場合に、オキシトシン量がアップしたということ」なのだそうです。

愛犬家は、見つめ合うだけではなく、愛犬の視線に気づけば自然と構いたくなるものなので、そこでコミュニケーションを取れば、両者にオキシトシンの分泌、またはその増量がみられることは間違いないようです。

さらに永澤氏は、「逆に、犬とコミュニケーションをはかろうと、一生懸命に名前を呼んだり、強引に触れようとする飼い主さんは、犬とのやりとりの時間が多くても、オキシトシンとの関連は見られない」と指摘しているので、思い当たる飼い主さんは、愛犬とのコミュニケーションの取り方に工夫が必要ですね。

オキシトシンの驚くべき効果

見つめる犬

では、オキシトシンが私達に及ぼす効果について見てみましょう。
前述のように、オキシトシンは脳の視床下部で作られ下垂体から放出されるホルモンです。
発見当初は女性の出産・子育てに関与するのみのホルモンとされましたが、研究が進み、母子間、及び生殖に関わる男女間での絆の形成、人同士の信頼や親和関係、スキンシップ、心の安らぎに関係するという社会形成にも寄与するホルモンとして知られています。
他にも以下のような効果があるとされます。

  • パートナー同士が親近感や愛着を覚える
  • 絆を深める
  • 出産に対するストレスや痛みを緩和し、不安や恐怖を解消する
  • 赤ちゃんに対する愛情が深まる
  • 幸福感を増幅する
  • 社交的になる
  • 信頼感が増幅する
  • 心や脳が癒され、ストレスが緩和される
  • 気持ちを安定させる、安らぎを覚える
  • 過剰な食欲を押さえる(満腹感を覚える)
  • 感染症予防
  • 運動後の筋肉の快復力の増大 など

オキシトシンの分泌方法。特に愛犬家に有利な方法などはあるのでしょうか?

笑う少年と犬

私達の生活する現代はデジタル社会と言われ、何かと気忙しい環境だと思いますが、こんな現代でも、この幸福ホルモンであるオキシトシンの分泌を増やして、毎日幸せに過ごす方法を挙げてみたいと思います。
実は意外と簡単なことなのです。

人の場合は、スキンシップです。具体的には、

  • 母親が赤ちゃんを抱っこする
  • 恋人同士が手をつなぐ
  • マッサージ
  • 心地よく触られる行為
  • ペットなど動物をなでる(前述のように、愛犬の視線に応えてコミュニケーションを取る)

肉体的な接触以外では、

  • 友人達との会話
  • 家族団らん
  • 前向きな井戸端会議
  • 楽しい飲み会での会話、など

犬と老人

愛犬家の皆さんには、特筆すべきはやはり、「ペットを撫でる」でしょう。
人間同士でなくても、ペットとの触れあいで分泌させましょう。
自分のペットでなくとも、友達のペットや近所のわんちゃんでも良いので、日頃から積極的にコミュニケーションを取って、オキシトシンを分泌させましょう。

まとめ

幸せホルモンのオキシトシンを分泌をアップさせるには、飼い主さんが、愛犬の視線に気づいて、それをきっかけとしてやりとりする機会を多く持った場合です。

愛情いっぱいの優しい視線をいつも愛犬に向けていれば、愛犬の視線にはすぐ気づけるはず。
愛犬も大好きな飼い主さんにはいつも視線を送っているので、沢山コミュニケーションを取って、オキシトシンを沢山分泌させ、愛犬と一緒にますますハッピーに過ごしましょう

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