1.ペットに関する規約を確認する
現在の新築分譲マンションは、9割以上が「ペット可」になっているといわれています。
ペット可マンションの数が非常に増えてきていて、それぞれ規約やルールが異なると思います。
犬を飼うことがOKとされているマンションでも、犬の大きさや頭数に制限があったり、使用できるエレベーターや通路が決まっていたりする場合もあります。
そのため、ペット可マンションで犬を飼う場合、まずはペット飼育に関する規約をしっかりと確認しておくことが大切です。
規約を確認しなかったことで周囲に迷惑をかけてしまったり、愛犬に不便な思いをさせてしまったりすることがないように気をつけましょう。
2.共有部で犬を自由にさせない
マンションでは、自分が暮らす部屋以外にも廊下やロビー、エレベーターなど、他の住民と共有するところがたくさんあると思います。
そうした共有部で、犬をノーリードで歩かせたり遊ばせたりすることはやめましょう。
そもそも規約で定められている場合もありますが、そうでない場合でも、他の住民に対する配慮をすることは必要だと思います。
マンション自体が「ペット可」とされていても、そこに住むすべての人が犬を好きなわけではなく、なかにはアレルギーやトラウマを持っている人もいるかもしれません。
そのため、マンション内の共有部では、できるだけ犬を抱っこしたりカートに乗せたりすることをおすすめします。
3.ベランダでブラッシングをしない
外の空気や景色を楽しめるベランダに、愛犬と一緒に出るということもあるかもしれません。
しかし、マンションにおいてベランダは、ロビーなどと同様に共有部となっていることがほとんどだと思います。
部屋から続いていて家族しか利用しないため、共有部の中では自由度が高いのですが、ベランダは他の家庭への影響が出やすいということを覚えておいてください。
特に気をつけたいのが、犬の抜け毛です。風で簡単に飛んでしまうため、他の家庭のベランダに入り込んでしまうことは容易に想像できます。
洗濯物についてしまったり、掃除の手間を増やしてしまったりすることもあるので十分注意しましょう。
間違ってもベランダでブラッシングをして、毛をそのままにするようなことはしないでください。
愛犬の毛がついているベッドやマット、洋服などをベランダに干すときは、粘着テープなどを使ってできるだけ毛を取り除いておきましょう。
さらに、高所にあるベランダに犬だけを出しておくのも危険です。小さな子供の転落事故のニュースなども見かけますが、それと同様のことが犬でも起きる可能性があります。
出られないと思っていた柵を抜けてしまったり、ジャンプして飛び出してしまったりといった事故が起こらないようにしっかりと対策をしたうえで、必ずそばにいて見守るようにしましょう。
4.騒音対策やしつけをしっかりとする
ペットを飼っているかどうかにかかわらず、マンションで暮らすからには、周囲への配慮がとても大切です。
特に自宅の上下左右の部屋には、音が伝わりやすいので、騒音対策をしっかりとおこなうようにしましょう。
バタバタと必要以上に走り回って足音を立てたり、吠えているのを放っておいたりするのはやはりNGです。
犬に「静かに過ごしてね」といってもむずかしいことなので、犬が生活するスペースには防音性のあるマットを利用したり、しつけをしたりといった工夫と努力を怠らないようにしましょう。
5.敷地内での排泄物をきちんと処理する
マンション内の共有部や敷地内で、特に気をつけたいのが「排泄物」です。
共有部などで犬を自由にさせないことは、マーキングを防ぐという意味でも有効だと思います。
万が一共有部でマーキングや排泄をしてしまった場合は、しっかりと拭き取り、においが残らないように処理をしましょう。
これは、建物を出たあとの敷地内でも同じことが言えると思います。マンションは飼い主さんの自宅であると同時に、他の人にとっての自宅でもあるので、みんなが快適に生活できるようにマナーを守ることが大切です。
まとめ
犬や猫などのペットの飼育数は非常に多く、近年の新築分譲マンションはほとんどが「ペット可」となっています。
ペットを飼いやすい社会になっている反面、ペットをめぐるトラブルも増えているのが実情です。
ペット可マンションであっても、周囲の人を含めてお互いが心地よく過ごせるようにしっかりとルールやマナーを守りましょう。