犬の散歩中にいる『危険な野生動物』3選 命に関わるリスクから飼い主が注意すべきことまで

犬の散歩中にいる『危険な野生動物』3選 命に関わるリスクから飼い主が注意すべきことまで

『犬の散歩中にいる危険な野生動物』についてまとめました。お散歩中に見かける野生動物の中には、人間や犬への攻撃性の高い動物がいます。遭遇した場合に注意すべきことを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の散歩中にいる危険な野生動物

屋根、アライグマ

お散歩中、野生動物に遭遇することがあるのではないでしょうか。可愛らしい見た目をした野生動物もおり、つい近づいてみたくなってしまうかもしれません。

しかし、その可愛らしい見た目とは反して、お散歩中に遭遇する野生動物の中には大変危険な動物もいます。愛犬にも飼い主にも危険が及ぶ可能性があります。

もしもお散歩中に野生動物と遭遇してしまったときは、来た道を引き返したり、コースを変えたりし、野生動物を刺激しないように注意しましょう。

今回は、散歩中に遭遇すると危険な野生動物を3つ紹介します。

1.アライグマ

犬の散歩中にいる危険な野生動物は「アライグマ」です。

アライグマは外来種であり、動物園で飼育されていたアライグマが脱走し、捕まえることができなかった個体が繁殖し、野生化したとされています。

また、輸入されてペットとして飼われていたアライグマが逃げ出し、野生化したとも言われています。

アライグマが犬の散歩中にいる危険な野生動物である理由は、人間や犬や猫などへの攻撃性があるためです。農作物や家畜への被害も多く報告されています。

住宅に侵入する個体もいますし、屋根裏に巣を作って暮らしたり、その巣で繁殖してしまったりすることもあります。

アライグマの体内には寄生虫や病原体が潜んでいる可能性が高く、接触することは大変危険です。引っ掻かれたり咬みつかれたりしたときは、すぐに病院へ行きましょう。

2.ヌートリア

水面、ヌートリア

犬の散歩中にいる危険な野生動物は「ヌートリア」です。

1950年代の毛皮ブームによって飼育されましたが、毛皮の価格が暴落したことによって飼育放棄され、野に放たれた個体が野生化、繁殖したとされています。

ヌートリアは、西日本で見られる野生動物で、水辺に生息しています。可愛らしい見た目と、動きからは温厚な性格にも見られますが、大変危険な外来種です。

日中は巣穴で休んでいますが、明け方や夕方になると活発になる夜行性で、ちょうど犬たちがお散歩に出る時間帯に活動している可能性があります。

水辺をお散歩されるときは十分に注意してください。ヌートリアには、“追い詰められると興奮して咬みつく”という特徴があります。遭遇してしまったときは、刺激することなく、すぐにその場を離れましょう。

3.ニホンザル

犬の散歩中にいる危険な野生動物は「ニホンザル」です。

お散歩中にサルに追いかけ回されたり、咬みつかれたり、愛犬と飼い主が被害に遭う事件が起きています。

サルは非常に知能の高い動物です。自分よりも弱い相手、攻撃しやすい相手を選んでいるとされています。とくに子供と愛犬だけでのお散歩は大変危険であると言えます。

サルがお散歩中の愛犬と飼い主を襲う理由として挙げられているのが、“犬用のおやつ”です。お散歩に持って行くバッグの中に犬用のおやつが入っている場合、そのおやつを狙って攻撃することがあるようです。

もしもお散歩中にサルと遭遇してしまったときは、「目を合わせない」「大きな声を出さない」「近づかない」など、サルを刺激しないように注意しましょう。

冷静でいることが最も大事であるとされています。愛犬がサルに対して吠えてしまうことがあれば、抱っこしてすぐにその場を立ち去りましょう。

まとめ

センターラインにサル二匹

犬の散歩中にいる危険な野生動物を3つ解説しました。

  • アライグマ
  • ヌートリア
  • ニホンザル

野生動物は、人間にも犬にも感染する恐れのある、病原体や寄生虫を体内に潜ませている可能性が非常に高いです。

触れ合うことは絶対にしてはいけません。引っ掻かれたり咬みつかれたりしたときは、早急に病院へ行きましょう。

また、野生動物が多く出没する場所には、野生動物の糞尿が落ちていることがあります。犬が口にしてしまうと感染症にかかる危険があり、命にも関わる恐れがあります。周囲をよく確認してお散歩しましょう。

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