1.しつけをしない
「可愛い愛犬にしつけをするのはかわいそう…」と思う飼い主さんもいますが、実はそれは間違っています。
もちろん、必要以上に厳しいしつけは犬のためになりませんが、犬を守るためのしつけもあるということを知っておいてください。
中でも、様々なものに慣らす「社会化トレーニング」は、犬がストレスを感じず楽しく快適に生活していくためにとても重要です。
また、横について歩かせることや「待て」「おいで」などのしつけも、いざというとき愛犬の身を守るために必要なことなのです。
どのようなしつけが必要かは、犬の性格や飼い主さんとの生活スタイル・環境によっても異なるので、ぜひ愛犬に適したしつけ内容を考えてみてください。
2.愛犬が欲しがる食べ物ばかり与える
飼い主さんがご飯やお菓子を食べているとき、愛犬が興味を持って寄ってくることは多いのではないでしょうか。
食べることが好きな犬は、人間の食べ物を欲しがることがあると思いますが、要求されたからといって与えてしまうのは危険です。
人間の食事には、犬の体に有害なものや負担をかけるものが含まれている可能性があります。
すぐに悪影響が出るようなものではなくても、塩分や糖分が多すぎて肥満や病気のリスクを高めることもあるでしょう。
愛犬の健康を守るためにも、食事の管理はしっかりとおこないましょう。
3.食後すぐに運動をさせる
散歩や食事は愛犬のお世話の中で、絶対に欠かせないものです。
仕事や家事、育児で忙しく過ごしている飼い主さんでも、それだけは毎日欠かさずにおこなっていることでしょう。
短い時間の中でそれらを済ませようとして、食事を与えてすぐに散歩に出たり遊んだりすることもあるかもしれません。
しかし、食後すぐの運動は、「胃捻転胃拡張症候群」という病気を引き起こす可能性があるため注意してください。
これは大きく膨らんだ胃が運動することで捻じれて、周辺の臓器への血流やリンパが遮断されて壊死してしまう病気です。
発症から数時間で死に至る可能性もある、重篤な病気なので、できるだけ発症リスクを減らしましょう。
4.車の中で自由にさせる
愛犬とのお出かけに、車を利用する飼い主さんは多いと思います。
車の中で愛犬を自由にさせている人や、ひざの上で抱っこしている人もいるようですが、それらは大変危険なので絶対にやめましょう。
車内では、万が一に備えて犬用のシートベルトを利用したりキャリーに入れたりして、安全を確保してください。
車の中でおとなしくしていられる犬だと思っていても、車の外に気になるものを見つけて窓から飛び出してしまったり、運転中の飼い主さんの足元に入り込んでしまったりすることもあります。
愛犬の命に危険が及ぶばかりか、重大な交通事故を起こしてしまう可能性もあるので、十分注意してください。
5.外出時に店の外や車の中で待たせる
犬とお出かけをしたとき、飼い主さんの買い物や食事をついでに済ませてしまおうと思うこともあるかもしれません。
その際、店の外にリードをつないで待たせたり、車の中で留守番させたりすることになると思いますが、これはとても危険です。
店の外につないでおいたときに、リードや首輪が外れてしまって事故や迷子になってしまうことがめずらしくありません。さらに、犬が嫌いな人から嫌なことをされてしまったり、様々な理由で誘拐されてしまったりすることもあります。
また、車の中で待たせると、熱中症によって身体に危険が及ぶ可能性があります。
「まだ暑い季節ではないから」「少しの時間だから」と思っていても、何らかのトラブルで長時間車に戻れなくなってしまうこともありますし、真冬以外は車内での熱中症のリスクがあるので十分気をつけなければなりません。
面倒だと思っても、大切な愛犬を守るために店外や車で待たせることはやめておくようにしましょう。
まとめ
犬の生活のすべては、飼い主さんが握っているといっても過言ではありません。
人間社会の中で犬が生きていくには、基本的に飼い主さんのサポートが欠かせず、健康や安全などの面においても飼い主さんの行動が大きな影響を与えます。
愛犬が毎日を安全で快適に暮らしていけるように、飼い主に必要な知識を身につけて、適切な配慮や行動ができるようにしていきましょう。