エアコンの冷房が苦手な犬の共通点5選 夏場の暑さ対策はどうしたらいいの?

エアコンの冷房が苦手な犬の共通点5選 夏場の暑さ対策はどうしたらいいの?

夏場は暑さ対策にためにエアコンの冷房は欠かせません。しかし、中にはエアコンの冷房が苦手な犬もいることをご存知ですか。本記事では、エアコンの冷房が苦手な犬の共通点から寒がりな犬の暑さ対策まで紹介します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

エアコンの冷房が苦手なわんこもいるって本当?

ブランケットに包まる犬

日本の夏はエアコンの冷房を使わなければ、人も犬も熱中症になってしまうほどの暑さに襲われます。飼い主が家にいない間も犬がいる場合は、エアコンの冷房をつけて暑さ対策は欠かせません。

しかし、中には寒さに耐性がなく、エアコンの冷房が苦手なわんこもいることをご存知でしょうか。「夏場に冷房をつけていると、愛犬が体を丸めている」「ブルブルと震えていることがある」という場合は、エアコンの冷房を寒いと感じている可能性があるので要注意です。

エアコンの冷房が苦手な犬の共通点5選

エアコンを見つめる犬

エアコンの冷房が苦手な犬には、ある共通する特徴があります。1つでも当てはまっている場合は、エアコンの冷房が苦手な可能性があるので、愛犬の様子をよく観察しながらエアコンの温度や風向きなどを調節しましょう。

1.シングルコート犬種

被毛が一層構造のシングルコート犬種は、ダブルコート犬種に比べて寒さに弱い傾向にあります。保温性や保湿性を高めるアンダーコートがないため、冷気が直接皮膚に触れて体が冷えやすいのです。

中でも小型犬は寒さや暑さに弱い傾向にあります。そのため、シングルコートの小型犬(トイプードルやマルチーズなど)は特に注意が必要です。

2.体調を崩しやすい子犬やシニア犬

子犬はまだ体温調節機能が未発達な状態なので、エアコンの冷房の影響を受けやすいです。体に蓄積されている熱を保温する機能も発達していないので、体が冷えてしまうと途端に体調不良の原因になります。

また、シニア犬も子犬と同様、体温調節機能が衰え始めるため、エアコンの冷房が苦手になる犬が多いです。また、シニア犬の場合は代謝が落ちたり筋肉が衰えたりすることも寒さに弱くなる理由でしょう。

3.体調不良や病気を患っている

すでに体調不良の犬や、病気を患っている犬の場合、エアコンの冷房が効きすぎると体温調節しにくくなり、より体調が悪化してしまったり体調を崩す原因になりがちです。

病気を患っている犬の場合は、すでに体力が低下気味なので、エアコンの冷房で体を冷やし過ぎてしまうと病状が悪化する可能性もあるので気をつけましょう。

4.短毛やサマーカットの犬

サマーカットにした犬

元々短毛の犬種は、直接エアコンの冷気や冷やされた空気を感じやすくなるので、エアコンの冷房が効き過ぎてしまうと「寒い」と感じやすくなります。

また、夏場は熱中症にならないようにとサマーカットにする犬も多いです。サマーカットは毛が短くなるため、こちらもエアコンの冷房の影響を受けやすくなる点に注意しましょう。

5.運動不足の犬

運動不足の犬は、代謝が落ちていたり筋力も他の犬に比べて衰えている傾向にあるため、体温を保温する機能が低下しがちです。

普段からあまり動きたがらない犬ほどエアコンの冷房を苦手に感じる様子が見受けられるので、日頃から適度に運動させて代謝を上げたり筋力をつけさせたりしましょう。

冷房が苦手な犬のための夏場の暑さ対策

布団から顔を出す犬

冷房が苦手な犬の場合、エアコンの冷房機能の温度設定を下げたり、風向きを上向きにしたり、風量を調節したりして、ちょうど良い体感温度へと調節してあげましょう。

そのほかにも以下のような対策で乗り切ることが可能です。

  • 比較的涼しい日は、温度設定をあげたり除湿機能を使ったりする
  • 犬が自分で体温調節できるようブランケットなど保温できるものを用意しておく
  • 寝床やケージはエアコンの風が当たる場所を避けて設置する
  • 適度に運動させて代謝を上げたり血行を促進させる
  • マッサージで血行を促進させて体を芯から温める

完全にエアコンを切ってしまうと熱中症になってしまうので、うまく工夫しながら活用して夏場を乗り切りましょう。

まとめ

エアコンを操作する女性

いかがでしたか。エアコンの冷房が苦手な犬は、エアコンの設定を少し変えたり、ブランケットを用意してあげたりして対策しましょう。また、日頃の生活習慣も影響するので、適度な運動やマッサージなど、代謝を上げる習慣を意識してみてくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。