犬が『狭い場所』を気に入る4つの理由 どうして入りたがるの?知っておきたい心理まで

犬が『狭い場所』を気に入る4つの理由 どうして入りたがるの?知っておきたい心理まで

『犬が狭い場所を気に入る理由』についてまとめました。愛犬がお気に入りの狭い場所はありますか?狭い場所を好んで入りたがるときの犬の気持ちと対処法を解説します。

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犬が狭い場所を気に入る理由

家具の下に犬

「どうしてそんなところで…」と思うほど狭い場所で、気持ちよさそうにくつろぐ愛犬の姿を見たことはありませんか?

「こんなに狭くて、本当に体を休められているの?」と心配になることもあるでしょう。

なぜ犬はわざわざ狭い場所を選ぶのか、その背景には本能や心理、健康状態など、さまざまな理由が隠れています。ここでは、犬が狭い場所を好む理由を4つに分けて解説します。

1.祖先が巣穴で暮らしていたことの名残があるから

犬が狭い場所を好むのは、祖先が巣穴で生活していたという歴史的背景が関係しています。

安心して休みたいときや、誰にも邪魔されず静かに過ごしたいとき、犬は本能的に狭い場所へ身を寄せたくなるものです。

広々としたサークルよりも、身体がぴったり収まるようなクレートを好んだり、入口の狭いキューブ型やドーム型のベッドで安心感を得たりすることがあります。

もし室内にそのようなスペースが用意されていなければ、家具の下や壁とのすき間など、狭くて暗い場所に自ら入り込んでいくこともあります。

このようなときは無理に引き出そうとせず、愛犬が落ち着ける時間を大切にしてあげてください。

2.身を守る避難場所だと感じているから

犬は強い音や恐怖を感じたとき、安心できる“隠れ場所”を求めます。雷や花火の音に驚いたとき、または飼い主に厳しく叱られたあとなどに、狭い場所へ逃げ込む行動が見られます。

その場所を避難所のように感じ、そこで気持ちを落ち着かせようとしているのです。

もし叱った後に頻繁に狭い場所へ逃げ込むようであれば、叱り方が強すぎたり、タイミングが適切でなかった可能性も考えられます。犬が怯えるような指導は、信頼関係に悪影響を与えてしまいます。

犬が落ち着いて自分から出てこようとするまでは、無理に引っ張り出さずに静かに見守ることが大切です。無理に干渉すると、かえってストレスを与える原因になります。

3.体に不調を感じて、ゆっくり休みたいとき

壁と物の間に柴犬

体調がすぐれないときにも、犬は狭い場所を選んで過ごすことがあります。

たとえば、散歩や運動、トリミング、病院からの帰宅後などに疲れを感じて、「静かなところで体を休めたい」と思うことがあります。

また、季節の変わり目に見られる自律神経の乱れや、寒暖差の影響で「なんとなくだるい」というような軽い不調を感じている場合も、狭い場所で静かに過ごすことを好む傾向があります。

一方で、怪我や病気などで強い痛みを感じているときも、狭くて安全な場所に身を潜めることがあります。その場合は、体を丸めてじっとしている様子が見られます。

ごはんをまったく食べない、水を異常に飲む、嘔吐や下痢を繰り返すなどの症状が伴っているときは、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。

4.狭い場所から出られなくなってしまったから

高齢の犬が狭い場所に入り込む場合は、「気に入っている」だけでなく、「出られなくなっている」という可能性も考えられます。

筋力の低下や認知機能の衰えによって、狭いところに入ったまま前にも後ろにも進めず、身動きが取れなくなってしまうことがあります。

助けを求めて鳴ける犬もいますが、気づかれないまま力尽きて、その場に座り込んだり寝転んだりしてしまうこともあります。

一見するとくつろいでいるように見えるかもしれませんが、実際には動けずに困っている可能性があります。

特にお留守番中など、誰もいない時間帯に狭い場所から出られなくなってしまうと、水を飲んだり涼しい場所へ移動したりできず、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。

愛犬が高齢になったら、家具の下など危険な場所への侵入を防ぐための安全対策を行いましょう。

まとめ

ベッドにもぐりこむ犬

犬が狭い場所を気に入る理由を4つ解説しました。

  • 祖先が巣穴で暮らしていたことの本能が残っているから
  • 安全な避難場所だと感じているから
  • 体調がすぐれず、静かに休みたいと感じているから
  • 高齢化により、入り込んだ場所から出られなくなってしまったから

基本的に、犬が狭い場所を好むのは自然な行動であり、本能や安心感に基づいています。

愛犬が落ち着いて過ごせる場所として活用しているようであれば、小さめのクレートや、キューブ型・ドーム型のベッドなど、安心できるスペースを用意してあげるとよいでしょう。

ただし、狭い場所にこもる頻度が増えたり、体調に不安が見られる場合は、健康状態を慎重に確認することが大切です。行動の背景をしっかりと読み取り、愛犬にとって快適な環境を整えていきましょう。

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