実際にあった犬の『悲惨な事故』6選 日常に潜むアクシデントやトラブルを回避する方法まで

実際にあった犬の『悲惨な事故』6選 日常に潜むアクシデントやトラブルを回避する方法まで

犬との暮らしには、私たちが気づきにくいリスクが日常の中に潜んでいます。ちょっとした油断や見落としが、取り返しのつかない事故につながることも。今回は、実際に起こった6つの悲惨な事故をもとに、その原因と防止策を丁寧に解説します。大切な家族である愛犬を守るために、今こそ“もしも”への備えを見直しましょう。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が悲惨な事故にあった事例6選

電気コードと犬

犬との日常生活には、予想外の危険が潜んでいます。「まさかこんなことで…」というケースも少なくありません。

ここでは、実際にあった6つの事故例を紹介し、それぞれの背景を詳しく見ていきましょう。

1.電気コードを噛んで感電

子犬や若い犬によく見られる事故です。部屋の隅にあるコードに興味を持ち、噛んでしまったことで感電・火傷し、命を落としたケースも報告されています。

電気が流れる状態のまま放置されたコードが、犬にとってはただの「おもちゃ」に見えることが、事故の原因となるのです。

2.車のドアから飛び出して交通事故

散歩帰りやドライブ中、ドアを開けた瞬間に犬が勢いよく外へ飛び出し、通行中の車に轢かれてしまう事故が発生しています。

テンションが高くなりやすい犬種や、他の動物に反応しやすい子は特に注意が必要です。車という安心空間が、一瞬で命の危険に変わってしまいます。

3.熱中症で倒れてしまう

夏場の散歩や、風通しの悪い室内・車内では、犬が熱中症になる事故が後を絶ちません。特にフレンチブルドッグやパグなどの短頭種、高齢犬は暑さに弱く、体温をうまく下げられないため、ほんのわずかな温度変化でも体調を崩しやすい傾向があります。

症状が進むと、呼吸が荒くなり、意識が朦朧とし、最悪の場合は命を落としてしまうことも。
夏の外出時は、時間帯や気温を十分に確認し、犬が快適に過ごせる環境を整えることが何よりも大切です。

4.誤飲による窒息・中毒

家庭内にある何気ない物が、犬にとっては命に関わる危険物となることがあります。落ちていた電池やピアス、タバコ、観葉植物などを誤って飲み込み、喉に詰まらせて窒息したり、体内で中毒を引き起こしたりする事故が後を絶ちません。

ときには、ごく短時間で嘔吐や痙攣などの症状が現れ、処置が間に合わなければ命を落とすこともあります。室内の整理整頓と危険物の管理は、犬の安全を守るうえで欠かせない基本です。

5.首輪が何かに引っかかって窒息

家具の取っ手やフェンス、クレートの隙間などに首輪が引っかかり、そのままもがいて窒息する事故が発生しています。

特にお留守番中など、誰の目も届かないタイミングで起こりやすく、気づいたときには手遅れになるケースも少なくありません。

6.リードが外れて迷子・事故に

散歩中にリードの金具が外れたり、ハーネスがすっぽ抜けたりして、犬が突然飛び出してしまう事故が多く報告されています。道路に飛び出して車と接触するケースや、そのまま迷子になって行方不明になるケースも少なくありません。

特に古くなったリードや、急な動きに耐えられない装備は、飼い主の油断を突く形で命に関わるトラブルを引き起こします。

犬を事故から守るための対策

クレートに入る犬

事故は一瞬の油断から起こりますが、その多くは事前の対策で防ぐことが可能です。

ここでは、先ほど紹介した6つの事例をもとに、飼い主ができる具体的な防止策を一つずつご紹介します。

電気コードの安全対策

電気コードは犬の届かない位置に配置し、コードカバーで完全に覆うのが基本です。留守番中はコードのある部屋に入れないようにするか、コンセントを抜いておくのも有効。

噛み癖がある犬には、代わりに噛んでも安全なおもちゃを与え、噛む欲求を別方向にそらしてあげましょう。

車内の安全確保

車に乗る際は、必ずクレートに入れるか、シートベルト対応のハーネスでしっかり固定しましょう。ドアを開ける前には犬の動きを落ち着かせることが大切です。

後部座席専用のペットシートやゲートを設けるのも有効で、飛び出しを未然に防げます。

熱中症対策

夏の外出は早朝または夕方の涼しい時間に限定し、アスファルトの熱にも注意しましょう。

室内ではエアコンや扇風機を使って適温を保ち、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておくことが大切です。暑さ対策グッズ(冷却マット・保冷ベスト)も積極的に活用しましょう。

誤飲を防ぐ環境づくり

小物類や危険な食べ物・植物などは、犬の届かない場所に保管することが基本です。部屋の整理整頓を徹底し、床に物を放置しない習慣をつけましょう。

万が一誤飲してしまった場合に備えて、かかりつけの動物病院の連絡先や応急処置法も事前に確認しておくと安心です。

首輪による窒息の予防

室内では首輪を外すか、安全設計(引っかかると外れるタイプ)の首輪に変更するのが安心です。

家具やフェンスに引っかかる危険性がないか、あらためて室内の構造をチェックしましょう。特に留守番中は、事故のリスクが高くなるため要注意です。

リード・ハーネスの点検と備え

散歩前にリードやハーネスの金具、縫い目のほつれを確認し、古くなったものはすぐ交換しましょう。

犬が引っ張るクセがある場合は、二重リードや胴輪タイプの装備を検討するとより安心です。
迷子札やGPS付きの首輪を常時装着しておくことも、万が一の備えになります。

まとめ

柴犬・寝顔・アップ

犬との暮らしは喜びに満ちていますが、同時に思わぬ事故のリスクとも隣り合わせです。日常の小さな油断が、大きな悲劇につながることも。

だからこそ、実例に学び、環境と習慣を見直すことが愛犬の命を守る第一歩です。今日からできる対策を積み重ね、安心で安全な毎日を育んでいきましょう。

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