高齢犬が幸せな暮らしを送るために必要な条件5つ
愛犬には幸せな老後を迎えて欲しいという願いは、どんな飼い主さんも考えているのではないでしょうか。しかし、具体的にどのようなことに配慮すべきなのかは迷いやすく、実際にその日を迎えないと分からない部分もあります。
以下では、高齢犬が幸せな暮らしを送るために必要な条件5つをご紹介します。ぜひ今後のための参考にしてみてください。
1.過ごしやすい環境を整える
犬も高齢犬になると人間と同じように、足腰の衰えなど体に不自由な面が出てきます。そのため成犬の頃よりも、より安全で快適な環境に変えていかなければなりません。
具体的には、滑りにくい床材への変更やスロープなどの設置による段差の解消、衝撃吸収マットを使用した角面の保護といった内容です。
思わぬつまずきや転倒を未然に防ぐために、危険な箇所がないか改めて見直してみてください。また、犬は高齢になるほど体温調節が苦手になるため、温度や湿度の管理もより徹底する必要があります。
また、休息時間も長くなるため、愛犬が安心してくつろげる静かな環境を用意してあげましょう。トイレの場所も愛犬が行きやすい場所に設置し直し、今後に備えてみてください。
2.健康管理とチェックを欠かさない
犬も年を重ねるほど病気のリスクが高まるため、これまで以上の健康管理とチェックが欠かせなくなります。早期発見のために定期的な健康診断を受けながら、毎日のボディチェックを続けましょう。
高齢犬は、運動量が低下すると肥満リスクが高まります。肥満は関節や心臓に負担をかける原因となるため、食事や体重管理にこれまで以上の配慮が必要です。
また、歯周病を防ぐために毎日の歯磨きを行い、定期的に歯科健診を受けることもおすすめします。
3.適度に散歩に連れ出す
高齢犬にとって散歩は大切な習慣です。外を歩くことは筋力と体力の維持になるだけでなく、全身の血行促進にも役立ちます。
また、家の中では体験できない外にしかない刺激を受ける機会となり、認知症予防にもつながるとも言われています。ただし、愛犬の歩くペースに合わせて、無理のない範囲で続けることが重要です。
とくに暑い夏場や寒い冬場は、時間帯や天候に配慮しなければなりません。また、散歩前に家の中を歩き回ったり、マッサージをしたりなどのウォーミングアップを行い、関節への負担を軽減する工夫もしましょう。
足腰が弱った高齢犬は、犬用カートを利用しながら気分転換に連れ出してみてください。
4.食事に配慮する
高齢犬になると食べる量が低下したり、消化に時間がかかったりなど成犬の頃のようにはいかなくなります。高齢犬用のドッグフードに切り替えて、食べやすいように水でふやかすなどの工夫を行いましょう。
また、1回の食事量が低下してきたら、食事の回数を増やして様子を見てください。愛犬に合う食事に悩む場合は、一度獣医師にアドバイスを求めるのがおすすめです。
5.できるだけ一緒に過ごす
愛犬に幸せな老後を送ってもらうために、積極的に一緒に過ごす時間を作りましょう。飼い主さんと一緒にいる時間は、愛犬にとってかけがえのないものです。
これから年を重ねるほど、体に不自由な面が増えていきます。付きっきりで介護が必要になる可能性も含めて、今後生活スタイルを変えていく必要性も出てくるでしょう。
同居家族がいる方は一度愛犬の老後生活について話し合い、一人暮らしの方は万が一に備えてペットシッターなどを事前に検討しておくことが大切です。
まとめ
今は元気な愛犬も、年を重ねるとこれまで通りに生活できない面が出てきます。それでも快適に暮らしてもらうには、飼い主さんの配慮が欠かせません。
喜びだけでなく、飼い主さんへの負担も大きくなりますが、それでも愛犬の変化を受け入れることが大切です。今から少しずつ準備を進めて、悩む場合は専門家のアドバイスをぜひ受けてみてください。