犬が『憂鬱な気分』のときにみせるサイン5選 精神的に弱ってしまう原因や適切な接し方まで

犬が『憂鬱な気分』のときにみせるサイン5選 精神的に弱ってしまう原因や適切な接し方まで

犬は感情豊かで繊細な動物なので、時には精神的に参ってしまうことも……。本記事では、犬が『憂鬱な気分』のときにみせるサインや適切な接し方を解説しています。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

犬が精神的に弱ってしまう主な原因

床に伏せる犬

犬は感情豊かで繊細な動物です。また、社会的で仲間との関係を重要視する動物でもあるので、家族や飼い主の接し方や飼い方、あるいは何らかの原因で精神的に弱ってしまうことがあります。

  • 環境の大きな変化
  • 運動不足
  • 愛情不足
  • 孤独感(長時間の留守番など)
  • 心身に大きな負担がかかる出来事

犬が精神的に弱ってしまう主な原因は以上の通りです。環境の大きな変化とは、例えば飼い主のライフスタイルが大きく変化したり引っ越ししたり、新たに家族が増えるなどが該当します。

犬が『憂鬱な気分』のときにみせるサイン5選

ケージの中で横になる犬

犬は憂鬱な気分になっているとき、下記のようなサインをみせます。放置しているとうつ病になる恐れもあるので気をつけましょう。

1.普段よりも元気がなく活動量が減る

憂鬱な気分になると、犬は普段よりも元気がなくなり、ぐったりと同じ場所で休む様子をみせるようになります。活動量も減り、寝ている時間が長くなるといった変化が現れる犬もいるでしょう。

普段より元気がなく活動量が減ったときは、精神的な問題が生じているケースと身体的な問題(病気や怪我)が原因であるケースの2つの可能性が考えられます。よく観察し、場合によってはかかりつけの動物病院に相談しましょう。

また、加齢による生理的な変化によるものである可能性もあります。愛犬の体調変化などを日常的に観察する習慣をつけることが大切です。

2.食欲がなくなる

犬は憂鬱な気分になると食欲がなくなります。人間も精神的に弱っている時は食欲が湧かなくなったり、消化器機能が低下したりといった症状が現れる人も多いように、犬も同様の症状を引き起こしがちです。

今までは食欲旺盛だった犬がドッグフードをあまり食べなくなったり、おやつをみせても食べようとしない場合は憂鬱な気分になっていたり何らかの病気が疑われます。

3.遊びや散歩などに興味を示さなくなる

ぐったりする犬の横顔

憂鬱な気分になっているときは、飼い主が遊びに誘ったり散歩に誘ったりしても興味を示さなくなることもあります。

嫌な経験や飼い主さんとの信頼関係が揺らいでいるのかもしれません。無理に誘うのでなく、少し様子を見てしっかり休むことや元気になったら改めて誘うなどの配慮をしてあげましょう。

4.ストレスサインを頻繁にみせる

憂鬱な気分になっているときはストレスサインを頻繁にみせることもあります。

  • あくびをする
  • 体の同じ箇所を舐め続ける
  • 「ふっ」と短いため息をつく

憂鬱な気分のときは以上のような行動や態度をみせることが増えます。ストレスサインをみせるようになったら、環境の見直しや接し方の見直しが必要です。

5.悲しげに鳴いたり攻撃的になったりする

憂鬱な気分が続くと精神的にも限界がきてしまい、悲しげに鳴いて訴えるような様子をみせるようになります。「クゥーン」という弱々しい鳴き声だったり、「クンクン」と悲しげな声を出すことが多いです。

また、犬によっては憂鬱な気分がイライラとした気持ちに変わり、八つ当たりするように攻撃的になることも。吠えたり唸ったり、噛み付くそぶりをみせたりするようになります。

憂鬱な気分になっている犬との適切な接し方

犬を撫でる女性

愛犬が憂鬱な気分になっていると感じたら、まずはストレス要因を特定しましょう。

最近、環境に大きな変化があったり、かまってあげられる時間が減ったり、心身に負担のかかる出来事はありませんでしたか?原因が特定できたら、不安要素となるものを排除したり見直したりしてください。

その上で、愛犬を安心させるために以下の接し方を心がけましょう。

  • 安心できる環境で優しく声をかけたり撫でてあげて落ち着かせる
  • 飼い主が明るい様子や笑顔をたくさんみせる
  • なるべく家族の誰かが一緒にいてあげる(留守番時間の短縮)
  • 元気が戻ってきたら遊びや散歩で気を紛らわせてあげる
  • 褒める機会をたくさん設けて自己肯定感を高める

すぐに憂鬱な気分が解消されるとは限りません。しかし、根気強く愛犬と向き合い、真摯に愛情を注ぐことで少しずつ落ち着きが戻るでしょう。

まとめ

犬の顔周りを撫でる

いかがでしたか。犬は繊細な動物なので、飼い方や接し方、環境の変化によって憂鬱な気分になることがあります。飼い主は憂鬱サインを見逃さずに原因を特定した上で、愛犬の心をケアしてあげましょう。

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