犬に人間用のハンドクリームは使えるの?
手軽に手肌の保湿ができるハンドクリームですが、はたして犬にも使用できるのでしょうか?人間用のハンドクリームがどのような物であり、犬にも適応するのかをこの機会に考えてみましょう。
基本的には避けるべき
一般的に、犬用のものと人間用のハンドクリームは含有成分が異なります。舐めても危険性が低い天然由来成分を主体とした犬用のものに対して、人間用のハンドクリームには着色料や防腐剤、アルコールなどの添加物を含んだものが多いです。
これらの成分が犬に対して安全であるかを確証できないため、人間用のハンドクリームを犬に使用するのは基本的に避けるべきだと考えられます。
犬が舐めると危険な場合がある
犬は体や鼻、肉球を舐める習性があるため、人間用のハンドクリームに含まれる成分が口に入ってしまう可能性があります。直ちに命に関わることはないとしても、安全かどうかの保証もありません。
犬が摂取すると有害となる可能性がある限り、人間用のハンドクリームを用いるのは控えるべきでしょう。
犬と人間の皮膚は異なる
人間用のハンドクリームは、人間の皮膚に合うように配合されています。厳密に言うと、人間の皮膚は弱酸性なのに対して、犬の皮膚は中性〜弱アルカリ性です。
皮膚の厚さも人間の3分の1程度だと言われており、想像以上にデリケートであることがわかります。そのため、犬の皮膚や肉球などに塗ると、トラブルを引き起こしかねません。
人間よりも薄く、デリケートな肌を持つ犬の皮膚に悪影響を与えないためにも、安易に使用しない方が賢明です。
犬が苦手な香りがする場合も
人間用のハンドクリームは香料を含んだものが多く、人間の1,000倍以上もの嗅覚を持つ犬にとっては大きなストレスになりやすいです。人間にとってはいい香りだとしても、犬に使用すると体調を崩すほど不快感を与える可能性があります。
香料のみならず、人間用のハンドクリームに含まれる添加物がどのようなものなのかを、細かくチェックする必要があるでしょう。
犬の乾燥をケアするには?
犬の皮膚はデリケートなので、乾燥から肌を守ることが大切です。とくに犬の肉球は、歩行時の刺激によるひび割れを起こしやすいため、しっかり保湿をする必要があります。
犬の乾燥をケアする際に、注意すべきポイントを押さえましょう。
犬用のクリームを選ぶ
先述した通り、犬には人間用ではなく犬用の保湿クリームを選ぶのが重要です。犬用の保湿スプレーや、肉球用クリームなどが販売されているのでぜひチェックしてみてください。
犬用のクリームは犬の皮膚に合わせて配合され、舐めても安全に使用できるのが特徴です。ペット用品売り場でも広く販売されていますが、症状がよくない場合やアレルギー体質である場合は、一度獣医師に相談を行うことをおすすめします。
天然由来成分のものを選ぶ
飼い主さんと兼用でハンドクリームを使用したいなら、天然由来成分のものを選びましょう。天然成分100%と書かれたものや、食用成分のみを含有するハンドクリームを優先的に選んでみてください。
また、一般的に販売されているワセリンは添加物を含まないため、犬の肌乾燥ケアにも代用できます。できるだけ純度の高いワセリンを選ぶのもポイントです。
まとめ
犬も人間と同じように、保湿剤で皮膚を乾燥から保護するのが大切です。その際には家庭にある人間用のハンドクリームではなく、犬用のクリームを使用するのが望ましいでしょう。
また、愛犬の皮膚に乾燥などのトラブルが目立つ場合は、早めに獣医師に相談を行ってください。