犬に絶対NGな『夏野菜』2選 中毒を引き起こす危険な食材とは?誤食させないための対策まで

犬に絶対NGな『夏野菜』2選 中毒を引き起こす危険な食材とは?誤食させないための対策まで

本記事では、犬に与えてしまうと中毒を引き起こす恐れのある危険な『夏野菜』をまとめました。誤食させないための対策も紹介しているので、ぜひ夏前に予習しておきましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に危険な絶対NG『夏野菜』とは

夏野菜と犬

6月下旬ごろから夏野菜が流通し始めます。しかし、みずみずしい夏野菜の中には、犬が食べてしまうと中毒症状を引き起こす危険のあるものも含まれるので注意してください。ここでは犬にとって危険な『夏野菜』を紹介します。

1.ニラ

夏の野菜として人気の高いニラですが、ニラには玉ねぎと同じく犬にとって毒性のある成分を含みます。少量でも食べてしまうと下痢や嘔吐、血尿や血便などの中毒症状を招く原因になるでしょう。

また、みょうがと同様に有機チオ硫酸化合物が含まれているため、赤血球を破壊する働きがあります。犬にとっては少量でも重症化する恐れがあり、最悪の場合、貧血症状が重くなり死に至る危険もあるので気をつけましょう。

2.アボカド

アボカドには「ペルシン」という成分が含まれています。これは犬にとって毒性が強く、嘔吐や下痢、呼吸困難や肝障害などの中毒症状を引き起こす可能性が高い成分です。

また、アボカドの種は大きいため、うっかり飲み込んでしまうと喉に詰まったり、腸で消化不良を引き起こし、命に関わる腸閉塞を招く恐れもあり大変危険です。捨てた種を誤飲しないよう管理しましょう。

「イチジク」も犬にとって危険な夏食材

イチジク

野菜ではありませんが、イチジクも犬にとって危険な夏食材に該当するので注意してください。

イチジクには、犬にとって有害な成分がいくつも含まれており、食べてしまうと嘔吐や下痢、食欲低下、口内炎や涎の大量分泌といった症状を招きます。

犬によっては少量でも重症化する危険性があるため、イチジクを食べてしまったとわかった時点で、すぐに動物病院に連れて行くべきでしょう。

与える際に注意が必要な夏野菜も

なす

夏野菜の中には、与えても毒性はないけれど、与える際に注意が必要な野菜もあります。

  • とうもろこし
  • 枝豆
  • なす

たとえば、とうもろこしであれば大量に与えすぎると食物繊維の摂りすぎで嘔吐や下痢といった消化器症状を引き起こします。また、枝豆は消化が悪いため、こちらも与えすぎは禁物です。

なすは栄養価も高い野菜ですが、尿石症の原因となることもあります。すでに同じ病気を患っている犬に与えることは避け、患っていない場合でも加熱したものを少量にとどめておきましょう。

危険な食材を犬に誤食させないための対策

唐辛子の香りに目を瞑る犬

危険な夏野菜を犬に誤食させないためには、飼い主が日頃から犬の手の届く場所に放置しないよう細心の注意を払ったり、飼い主が食事している間は愛犬にケージやサークルで待機してもらう習慣をつけるなど、あらかじめ対策が必要です。

また、食べた後の残りなども犬がイタズラしてうっかり口に入れないよう気をつけなければなりません。

ゴミ箱は蓋をロック式にしたり、しっかりゴミ袋の口を結んでおいたり、冷蔵庫や野菜の保管場所にたどり着けないよう柵を設置するなど、できる限りの対策を行うことが大切です。

さらに、うっかり口にくわえてしまった時に「離して」「アウト」などの指示に従えるよう、日頃からコマンドトレーニングを積んでおくことも誤食を防ぐ手立てになるでしょう。

まとめ

トマトを見つめる犬

夏野菜の中には、犬にとって有害な毒性を持つ食材も含まれます。「これは大丈夫だろう」とうっかり与えてしまわないように、事前に犬の食事に関する知識をつけて、効果的な対策を練りましょう。

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