1.なでて欲しい
飼い主さんがくつろいでいるときなどに、「なでて~♡」という気持ちで顔をスリスリと擦りつけてくることがあります。
飼い主さんの手の下に顔を潜り込ませたり、何度も同じ行動をくり返したりするときは、そのような気持ちでいることが多いでしょう。
飼い主さんのことが大好きな犬は、愛情表現をしたりスキンシップをしたりすることが多く、なでて欲しいと思うことも自然なことです。
また、こうした行動を取ることで飼い主さんが自然になでてくれた経験がある犬は、その成功体験からくり返しおこなうようになることもあります。
こうした行動がいつもよりも多く見られるようになったら、愛犬がスキンシップ不足を感じている可能性もあることを覚えていてください。
2.かまって欲しい
犬が顔を擦りつけてくるとき、顔そのものをなでて欲しいというだけでなく、単純に飼い主さんの気を引きたいという気持ちでいることもあります。
顔を擦りつけることで、飼い主さんの目が愛犬に向いたり、「どうしたの?」と声をかけたりすることも多いので、犬もそれを覚えているのでしょう。
かまって欲しいという気持ちをまっすぐに表現してくれている愛犬の気持ちには、ぜひ応えてあげてください。
ただし、愛犬からの求めに応じる形でスキンシップを取っていると、犬は「飼い主さんは自分の思い通りに動かせる」と勘違いしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
3.自分のにおいをつけたい
犬は自分の居場所や大切にしているものなどに、自分のにおいをつける習性があります。
犬にとってにおいはとても重要な情報源でもあり、自分や家族のにおいに安心感を感じると考えられています。
そのため、飼い主さんに自分のにおいをつけようとして顔をこすりつけることもあるのです。
特に、外から帰ってきた飼い主さんに、他の犬のにおいやよくわからないにおいがついているときは、それを上書きするかのように自分のにおいをつけようとします。
4.顔まわりに痛みやかゆみを感じている
犬が飼い主さんだけでなく、床やベッドなどにも顔を頻繁に擦りつけている場合、目や鼻、耳、口などに違和感を感じている可能性があります。
犬は痛みやかゆみなどを感じたとき、犬はそれをどうにかして紛らわせたり抑えたりしようとして、擦ったり押しつけたりします。
その場合、擦りつけることで悪化してしまうこともあるので、決して放置せず飼い主さんが顔まわりのチェックをしてあげてください。
どこかを触ったときに嫌がったり、怒ったりする様子が見られたら、怪我や病気などが隠れている可能性があります。
少しでもおかしいと感じることがあったり、擦りつける行動が増えたりする場合は、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ
犬が飼い主さんに顔を擦りつける行動は、愛情表現や甘え、かまってもらいたいという気持ちのあらわれです。
特に心配するようなものではありませんが、頻繁に見られるときは愛犬がスキンシップや愛情不足を感じていることもあるので、日頃の関わり方をぜひ見直してみてください。
また、なかには顔まわりの怪我や病気が原因の可能性もあるので、少しでも異変を感じたらチェックをして、獣医師にも相談することをおすすめします。