犬に『にんじん』を与えるときのNG行為4選 メリットや正しい食べさせ方までご紹介

犬に『にんじん』を与えるときのNG行為4選 メリットや正しい食べさせ方までご紹介

犬がにんじんに興味を持ったとき、にんじんを与えてもよいのでしょうか。本記事では、犬ににんじんを与えるメリットや与えるときのNG行為、正しい食べさせ方までを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

『にんじん』は犬のヘルシーなおやつとしても大人気

くり抜かれたにんじんの穴から覗く犬

にんじんを調理していると、愛犬が興味を示してくることはありませんか。にんじんは犬に与えても問題ない食材の1つで、食べることで犬に以下のような効果が期待できます。

  • βカロテンにより目や皮膚の健康を維持する
  • 抗酸化作用により免疫力向上や老化防止に効果が期待できる
  • 食物繊維が豊富なので腸内環境を整え便秘解消につながる

健康効果の高いにんじんは、犬のおやつの代用としても人気です。もしも愛犬が食べたがっているようであれば、おやつの代わりとして、ドッグフードのトッピングとして適量与えてあげましょう。

犬に『にんじん』を与えるときのNG行為4選

食器の前に立つ犬

犬も食べられるにんじんですが、与える際には他の食材と同様に注意点があります。ここでは犬ににんじんを与えるときのNG行為を確認しましょう。

1.過剰に与えすぎてしまう

にんじんは有害な食材でないからといって、欲しがるだけ与えていいというわけではありません。にんじんは野菜の中でも糖分を多めに含む食材なので、食べすぎると肥満になったりドッグフードを食べたがらなくなる犬もいます。

また、与えすぎてしまうとβカロテンを過剰に摂取してしまい、肝臓に負担をかけてしまったり、食物繊維の過剰摂取で下痢や嘔吐などの症状を引き起こす恐れもあるので気をつけましょう。

2.初回から通常量を与えてしまう

にんじんでアレルギー症状を発症するケースは決して多くありませんが、時折にんじんアレルギーを発症して、皮膚にかゆみや発疹が現れたり、嘔吐や下痢の症状を引き起こすケースがあります。

したがって、初回から通常量を与えてしまうのは危険です。まずはごく少量のみ(一欠片など)を与え、おかしな様子を見せないか見守ってあげてください。

3.生のまま与えてしまう

フードと子犬

生のまま与えるのが絶対にダメ、というわけではありませんが、にんじんによっては農薬が付着したままだったり、硬くて胃腸で消化できずに消化不良に陥ってしまう恐れがあります。

したがって、犬ににんじんを与える際は消化しやすいように茹でて柔らかくしてあげましょう。また、農薬がついていることも考慮して、しっかり水洗いしてから調理してください。

4.食べやすいサイズに切らず大きいまま与える

にんじんに限らず全ての食材に言えることですが、愛犬が食べやすい大きさに切らず、そのままの大きさで与えてしまうと、喉に詰まらせたり消化不良を招いたりするリスクが懸念されます。

特に早食いする癖がついていたり、子犬や老犬などの消化器機能が低下している状態の犬は、消化不良を引き起こしがちです。必ず食べやすい大きさに切って、喉に詰まらせたり消化不良を引き起こしたりしないよう配慮してあげましょう。

犬へ『にんじん』を与えるときの正しい食べさせ方

にんじんをカットする様子を見る犬

犬ににんじんを与えるときは、与えすぎや消化不良に気をつけて、配慮を加えて与えてあげましょう。

  • トッピングやおやつの代わり程度に与える量を留める
  • 初めて与えるときはごく少量を与えて様子を見る
  • 茹でて食べやすいサイズに切って与える
  • 調味料などで味付けせずに素材の味のまま与える

以上の正しい食べさせ方を参考に、愛犬がにんじんに興味を示したときや便秘気味の時、免疫力が低下していると感じた時に取り入れてみてください。

まとめ

にんじんとブロッコリーのごはんと犬

いかがでしたか。にんじんは適量を守り、正しい食べさせ方を守ることで、犬の健康をサポートしてくれる食材です。今回紹介した知識を参考に、ぜひご家庭でも愛犬のドッグフードのトッピングとして、あるいはおやつ代わりやご褒美として与えてみてください。

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