犬が臆病な性格か確認できるチェックポイント
1.ちょっとしたことで吠える
犬が吠えるのは、コミュニケーション方法のひとつです。決して悪いことではありませんが、吠えることが多い犬やちょっとした刺激に反応して吠えてしまう犬は、憶病な気質を持っている傾向があります。
自宅のインターホンや電話の音、外から聞こえてくる車やバイクの音、窓の外に見える人影などに反応して吠える犬は、それらのものに対して不安を感じていたり、警戒していたりすることが考えられます。
吠えていると攻撃的な印象を持たれがちですが、実際は憶病だからこそ吠えて警告・牽制をしていることが多いのです。
また、憶病なあまりちょっとした刺激に驚いて、思わず吠えてしまうということもあります。
2.慣れない場所や人が苦手
初めて行く場所で落ち着かない様子を見せる犬や、知らない人や犬にあまり近寄ろうとしない犬は、憶病な性格であることが考えられます。
慣れないものや知らないものを怖がることは、動物が持つ本能としてごく正常です。しかし、あまりにも怯えた様子を見せる場合や、時間が経っても全く慣れない場合は、怖がりな気質が強いのかもしれません。
3.飼い主さんから離れたがらない
憶病な犬は、様々なものに対して不安を感じやすいため、信頼している飼い主さんのそばを離れようとしないことがあります。
何かあっても飼い主さんに守ってもらおうとして、飼い主さんのひざの上に乗ったり、体を密着させたりする様子が見られます。
散歩に出てもすぐに抱っこしてもらおうとしたり、留守番を嫌がったりすることもあるので、その際の対応には注意は必要です。
飼い主さんのそばにいることで安心感を得られるのは悪いことではありませんが、依存しすぎてしまわないように自立を促す接し方をしなければなりません。
憶病な愛犬への正しい接し方と注意点
愛犬が憶病な気質を持っている場合、それによって生活に支障が出たり、ストレスになったりしすぎないようにしてあげましょう。
そのためには、憶病な気質を強くしないような接し方を心がける必要があります。
犬が不安がったり怖がったりした様子を見せているときは、無理強いや強要をするのが絶対にNGです。そのような対応をされると、さらに怖がりになるばかりか、飼い主さんへの信頼をなくしてしまうこともあるでしょう。
また、怖がっているからといって過度に甘やかすのもよくありません。飼い主さんが過剰に守ろうとすると、犬は少しでも怖いことがあるとさらに怯えた様子を見せて飼い主さんに依存するようになってしまいます。
犬が怖がっているとき、飼い主さんはできるだけ冷静に落ち着いた態度で接してください。飼い主さんが穏やかな対応をすることで、必要以上に不安や恐怖が助長されることなく、落ち着きを取り戻せるでしょう。
犬を憶病な性格にしてしまう育て方
犬の性格は生まれ持ったものだけでなく、育ち方や環境によっても形成されます。
犬を必要以上に憶病な性格にしないようにするためは、犬が自信を持って行動できるようにしてあげることがポイントです。
小さな頃から様々な経験をさせて社会性を身につけさせることや、しつけや日頃の関わりのなかで正しい行動をほめてあげることが必要です。
犬と生活していると、ついつい叱ったり注意したりすることが多くなり、望ましい行動をしていてもほめるのを忘れてしまうことがあります。
そのような接し方をされていると、犬は自分の行動に自信を持てなくなり、消極的になってしまう可能性があるので注意しましょう。
まとめ
憶病さは、慎重で繊細であることでもあるため、決してネガティブなことではありません。
しかし、ちょっとしたことにも不安を感じたり怖がったりするようになると、犬自身がストレスを溜めてしまいがちで、飼い主さんも困ってしまうことがあると思います。
愛犬が憶病な気質を持っている場合は、少しでも自信を持って行動できるような接し方、育て方を意識してみてください。