犬用グッズの間違った使い方
犬用グッズを間違った方法で使っていると、思わぬ事故が起きてしまうことがあります。愛犬が健康や命を失ってしまう危険性もあると考えた方がよいでしょう。
1.首輪
首輪は愛犬の成長に合わせて買い替える必要があります。窮屈な首輪をつけていると、犬の首に食い込んでしまい、怪我をさせてしまうことがあります。
また、窮屈な首輪では正常に呼吸をすることができず、息苦しさを感じていることがあります。
お散歩中に首輪が抜けてしまわないようにと、きつく締めすぎていませんか?愛犬に首輪をつけたとき、首と首輪の間に指を入れてみてください。指が2本入る程度の余裕があればOKです。
首輪が抜けてしまうかもと心配されるときは、ハーネスの着用も検討してみましょう。
2.口輪
口輪は、無駄吠えを防止するために使われたり、拾い食いを防止するために使われたり、咬みつき防止のために使われることもある犬用グッズです。
使い方を間違えると、犬が口の中に怪我を負ったり、呼吸がしづらく酸欠になったり、パンティングがしづらいことで熱中症になることもあります。
口元を拘束されるということは、犬にとって、肉体的にも精神的にも苦痛になります。無駄吠えも拾い食いも咬みつきも、それぞれに理由や原因が異なるため、口輪だけで改善されることはないでしょう。
とくに咬みつきはトラブルの原因にもなりますし、健康や命にも関わる恐れのある危険な行為であるため、ドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。
口輪は、短時間のみ使用することが正しい方法です。動物病院で診察や検査を受けるときが例として挙げられます。
3.靴下・靴
犬の手足には、靴下や靴の役割を担ってくれる、「肉球」が備わっています。
靴下や靴を履かせると、肉球が本来の役割を十分に果たすことができなくなってしまい、犬が怪我を負ってしまうことがあります。
靴下や靴を履かせたことで歩き方がぎこちなくなってしまう場合、滑ったり転倒したりしやすくなり、関節を痛めやすくもなります。
肉球や手足に怪我を負っているとき、患部を守るために靴下や靴を履かせることは、正しい使用方法です。
災害時、瓦礫の中を歩かなければならないとき、肉球や手足を守るために靴下や靴を履かせることは、正しい使用方法です。
汚れるとお手入れが面倒だから…と靴下や靴を履かせるのは、犬にとってはよい使用方法ではありません。
4.携帯用の給水ボトル
携帯用の給水ボトルは、水を入れておくボトル部分と、犬が口をつけるカップの部分が一体化しているため、持ち歩きに便利な犬用グッズです。
長時間のお散歩やお出かけをするとき、愛犬に気軽に水分補給をしてもらうことができますが、使用方法を間違えると、体調不良の原因になってしまうことがあります。
水を入れておくボトル部分と、犬が口をつけるカップの部分が一体化しているため、犬が水を飲んだとき、カップ部分からボトル部分に細菌が侵入します。
気温の高い日であると、カップ部分の水の中に侵入した細菌が過剰繁殖し、その水を飲んだ犬が体調を悪くしてしまうことがあります。
とくに夏場の携帯用の給水ボトルを使用するときは、急な下痢や嘔吐の原因になることがあります。
心配される場合には、折りたたんでコンパクトに持ち歩くことができるタイプの器を使用した方がより安全でしょう。
まとめ
犬用グッズの間違った使い方を4つ解説しました。
- 首輪
- 口輪
- 靴下靴
- 携帯用の給水ボトル
犬用グッズは、飼い主の負担を減らしてくれるもの、飼い主が便利に使えるものが多いですよね。
愛犬にとってはどうでしょうか。愛犬が安全に快適に過ごすことができる犬用グッズでしょうか。
飼い主の使い心地はもちろんなのですが、愛犬にとって安全なものであるかどうか、愛犬に適したものであるかどうかも考えて使用するようにしましょう。